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ハノイ不動産市場の停滞、価格引き下げでも売却難航

2025年05月30日(金)07時00分 公開
ハノイ不動産市場の停滞、価格引き下げでも売却難航

<写真:dantri.com.vn>

 

ハノイ市ナムトゥーリエム区の狭小路地に所在する住宅市場では、数億ドン単位の価格引き下げにもかかわらず売却が進まない状況で、住宅の流動性低下が一層顕著となっている。

 

投資家の間では資金繰りの圧力が高まり、物件売却が困難を極めている。

 

ある投資家は2024年半ばにナムトゥーリエム区ミーディン地区で敷地面積56㎡の住宅を約87億ドン(約4870万260万円)で取得し、約4億ドン(約223万920円)を投じて改装を施した上で転売益を目指していた。

 

しかし、2025年初頭には融資返済のプレッシャーから早期売却を決断し、税金や諸手数料を含めた115億ドン(約6437万7000円)での売却を試みたが、4カ月が経過しても買い手は現れなかった。

 

価格を110億ドン(約6157万8000円)にまで引き下げたが、依然として成約には至っていない状況である。

 

不動産仲介業者の報告によれば、近月のハノイ市内における「路地住宅」市場は急速に冷え込み、価格を数千万ドン単位で引き下げる例が相次いでいる。

 

例えば、バクトゥーリエム区フーディエン地区では、敷地面積38㎡の住宅が2024年末から5億ドン(約279万9000円)値下げされて80億ドン(約4478万4000円)となっている。

 

また、ハドン区ビエンザン地区では、法的な権利書を有さない35㎡の住宅が36億ドン(約2015万2800円)にまで値下がりしたが、いまだに売却が成立していない。

 

不動産情報サイト「Batdongsan」および「Nha Tot」によると、第2四半期以降、ハノイ市の戸建て住宅市場においては、購入関心度が前月比で17%減少し、売り出し件数も3%減少している。

 

地域別ではフーディエン地区が6.4%減、カウディエン地区が1.8%減、イエンギア・ビエンザン地区が2%減と、軒並み価格の下落が見られる。

 

不動産会社OneHousingの調査では、2024年にハノイ市の住宅価格は前年比で17〜33%上昇したが、その反動として2024年初頭の住宅売買は著しく低迷している。

 

第1四半期の取引件数は前年同期比で54%減少しており、市場の冷え込みを裏付けている。

 

最近の価格下落は損失ではなく、過剰な利益期待の修正である。依然として高値で購入した投資家が多いため、更なる価格調整の必要がある。

 

現在の買い手は主に現金を保有する投資家であり、収益性や将来的な資産価値に対して慎重な姿勢を強めている。

 

とりわけ、複数回の転売によって価格が高騰した物件については、今後も流動性の悪化が継続する可能性が高いと見られる。

 

専門家らは、不動産購入に際しては価格の比較検討だけではなく、法的整備状況や生活環境、権利書の有無といった要素を重視し、リスク回避に努めるべきであると警鐘を鳴らしている。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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