おすすめのプロモーション
Loading...
Loading...
Loading...

ハノイで賃貸住宅費が高騰、住民の生活を直撃

2025年03月14日(金)07時00分 公開
ハノイで賃貸住宅費が高騰、住民の生活を直撃

<写真:dantri-com-vn>

 

ハノイ市内においてマンション価格の上昇が続く中、賃貸住宅の家賃も急激に高騰しており、特に中心部では月収とほぼ同額の賃料を求められるケースが増加している。

 

その結果、多くの住民が生活維持のために郊外への転居を余儀なくされている。

 

ハノイ市カウザイ区在住のトゥ氏は65㎡の2LDKマンションを、2020年から月額1500万ドン(約8万7300円)で借りていた。

 

しかし、家主から2025年5月以降は賃料を2000万ドン(約11万6400円)へ引き上げるとの通告を受けた。

 

トゥ氏夫妻の月収は3500万ドン(約20万3700円)であり、家賃が家計の大きな負担となっているため、現在はより手頃な郊外物件への引っ越しを検討しているという。

 

同様の状況は他の住民にも見られる。

 

バクトゥーリエム区在住のチャン氏は最近、月額700万ドン(約4万740円)のミニマンションに転居した。

 

以前はタインスアン区のマンションに居住していたが、わずか1年の間に家賃が2度も値上げされ、最終的に1500万ドン(約8万7300円)に達してしまった。

 

そのため、チャン氏は同じマンションに住み続けることが困難になったと語っている。

 

ベトナム不動産仲介業協会(VARS)のグエン・バン・ディン会長によれば、2024年には賃貸料が前年比で10〜20%上昇し、中心部では月額1000万ドン(約5万8200円)以下の物件がほぼ消失した。

 

1LDKの相場は1000万〜1500万ドン(約5万8200〜8万7300円)、2LDKでは1500万〜2000万ドン(約8万7300〜11万6400円)が一般的である。

 

さらに郊外においても、以前の相場である300万〜800万ドン(約1万7460〜4万6560円)から、650万〜1500万ドン(約3万7830〜8万7300円)へと上昇している。

 

専門家のファム・ドゥク・トアン氏は、物件価格が年間で40〜50%上昇したことが家賃高騰の主要因であると分析している。

 

家主は物件の資産価値を維持するために賃料を引き上げており、賃貸を通じた投資回収の傾向が一段と強まっているという。

 

このような家賃の高騰は、特に若年層や中低所得者層に深刻な影響を及ぼしており、収入の35〜50%が家賃に消えることで、貯蓄が困難な状況に追い込まれている。

 

生活の継続が難しくなった結果として、多くの市民が都市部から離れるという現象が加速しているのが現状である。

 

 

[© poste-vn.com 2012-2025 All Rights Reserved.]
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


行きたいお店を見つける
Loading...
Loading...
Loading...
ホーム ニュース 生活情報 お店探し 掲示板