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ベトナムでテロ計画、被告ら14人の裁判再開
6月4日、ホーチミン市最高人民裁判所はテロ行為を計画した16人の被告人に対して新たに裁判を開いた。被告人らは南部解放記念日の祝賀準備が進んでいた4月30日にタンソンニャット空港で火炎瓶使用した爆発を起こそうと計画していた。
被告人は有罪が確定すれば死刑に値する「国民の人命を脅かすテロ行為」を行ったとして起訴された。別の被告人はテロ行為を告発しなかったとして起訴された。
最高人民裁判所は被告人16人のうち14人の訴状を受理し、裁判を再開した。
昨年12月下旬、ホーチミン市人民裁判所は被告人16人に対し、テロ行為の罪で5年~16年の懲役刑を宣告している。
裁判所は、「被告人は国家や国民に危険をもたらす国際テロ組織にテロ活動を助長された」と判断している。国際テロ組織はソーシャルメディアにおいて虚偽情報の拡散、デモへの参加、テロ組織メンバーの募集、武器の作成といった活動をしている。
被告人のテロ計画は社会や国の治安を脅かし、人々の命や資産を奪う行為と裁判所は判断している。
起訴状によると、Dao Minh Quan容疑者とPham Lisa容疑者が国際テロ組織のリーダーだという。この2人がテロ計画の首謀者であるが、現在海外に逃亡しており、未だ逮捕されていない。
検察官によると、「2016年からQuan容疑者とLisa容疑者はベトナムでテロ組織を作ろうとしていた。テロ組織は『全てを殺し、全てを燃やし、全てを破壊する』といったスローガンのもとソーシャルメディアを通じて組織のメンバーを募集していた」という。
2017年4月、Lisa容疑者はQuan容疑者とテロ組織の仲間に、南部解放記念日の祝賀ムードを妨害するた、火炎瓶を使用してタンソンニャット空港を爆破しようと呼びかけたという。
検察官は「Lisa容疑者はQuan容疑者に対して、爆弾を作るために1200万ドン(約6万円)を渡した。そして今年4月22日、Ngo Thuy Tuong Vy容疑者とTruong Tan Phat容疑者は紙箱に入れられた2つの爆弾を空港に持ち込み、駐車場と国際線ターミナルにそれぞれ設置した」と話す。
空港利用者が設置された箱を不審に思い、空港保安職員に知らせた。
Quan容疑者は駐車場に設置した爆弾を爆破しようとしたが遠くに離れていたため、爆破に失敗した。その後、駐車場に設置した爆弾を国際ターミナルに移し、爆弾に点火させたことで空港にいた乗客はパニックに陥ったという。
4月上旬、Thien容疑者とNguyen Duc Sinh容疑者らがドンナイ省で交通違反を起こしたバイク320台が収容されている警察倉庫を全焼させた事件を起こした際に容疑者らがテロ組織であることを確認した。全焼した警察倉庫の被害総額は合計13億ドン(約650万円)に及んだ。
起訴された内容によると、残りのテロ組織メンバーはベトナムで別のテロ行為を行おうとしたところを発見され逮捕されたという。テロ組織メンバーはカンボジアから銃を購入し、ホーチミン市内のスーパーや政治指導者の自宅の襲撃を試みた。その他にもノートルダム大聖堂内で抗議活動を行うなどのテロ行為を計画していた。
ベトナム治安部隊はこれらのテロ行為をすべて未然に防止することに成功しているという。
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