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ベトナム国内に偽装の化粧品が流通、販売停止か
ハノイに本社を構える化粧品メーカーの「Vinaca株式会社」が「抗がん作用」があるとして、化粧品に本来入れるはずのない竹炭パウダーの入った商品をホーチミンで販売しようとしていたことが明らかになった。同社は以前にもベトナム北部で抗がん作用があるという宣伝文句を使い、成分表示を偽装して同じ商品を販売した。そのため罰金が科され、販売停止命令が下されていた。それにも関わらず、今回ホーチミンで再販を試みたのだ。
今年の1月中旬、Vinaca株式会社が運営する工場はHai Phong市の警察によって立ち入り検査が行われた。その結果、10名の作業員が化粧品と竹炭パウダーを混ぜているところが発見された。また、化粧品と竹炭パウダーの混入物が入ったカプセルには「ガン治療に有効」という主旨のラベルが貼られていたそうだ。
今回偽装された商品は政府に販売が許可された商品と同じ名前で販売されていたという。
今回の立ち入り検査で同社が毎月、他の商品にも竹炭パウダーを使用していたことが発覚した。その際に警察は300kgに及ぶ竹炭パウダーを発見したという。
<竹炭パウダーが入ったカプセル(Tuoi Treニュース)>
<Hai Phong省のVanaca株式会社が運営する工場(Tuoi Treニュース)>
同社は化粧品の販売免許や竹炭パウダーが混入した化粧品の成分表、安全証明書などを保持していなかったそうだ。Hai Phong警察は同社の全商品と生産設備を押収し、4400万ドン(約22万円)の罰金も科した。
また、4月13日にはHai Phongの保健問題を扱う関係当局はベトナム全国で流通している同社の全商品の販売を禁止した。
火曜日にはホーチミンの保健関係の当局は5区にある同社の店舗を立ち入り検査した。その際、「抗がん作用がある」とうたって竹炭パウダーで作られた商品が販売されていたのを発見した。
立ち入り検査が行われていたとき、店長のTran Thi Tuyet氏は不在だったが、その後Tuoi Treニュース(ユース版)に対して「商品は顧客に無料で配布するつもりだった。販売の準備ができていないこともあり、販売するつもりはなかった」とコメントしている。
<店舗を立ち入り検査する当局(Tuoi Treニュース)>
<5区の店舗で発見された竹炭パウダー入りの化粧品(Tuoi Treニュース)>
同氏は「商品の販売許可を得るのに必要な書類を既に用意していた」と話す一方で、「問題の商品を販売するつもりはなかった」とも説明しており、主張が矛盾している。
同氏は「Vanacaはベトナム全国で400店舗以上展開している。抗がん作用のある商品は体内にある有害物質を吸収し、解毒する効果がある」と加える。
警察は詳しく捜査を進めている。同社は刑事責任を問われることになるだろう。
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