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ベトナム:来月にもナノコバックスの緊急使用を承認か

2021年07月27日(火)10時23分 公開
ベトナム:来月にもナノコバックスの緊急使用を承認か

<写真:tuoi tre>

 

地場ナノゲン社が開発する「ナノコバックス(Nanocovax)」は、来月にも緊急使用が承認される見通しだという。

 

23日、ファム・ミン・チン首相、保健省や科学技術省、ナノゲン社の代表者らの間で行われた会議で、このワクチンの承認予定日は8月15日〜20日の間だと明かされたという。

このナノコバックス製ワクチンが承認されれば、国内では技術移転で製造されたロシア・スプートニクV(Sputnik V)に次いで2種類目の国産ワクチンとなる。

 

国内で最も開発が進んでいるナノコバックスは、ホーチミン市を拠点とするナノゲン製薬バイオテクノロジーが開発しており、8月3日〜19日の間にも第3期臨床試験の結果が得られるという。

保健省は国内で開発中の全てのワクチン開発を後押しするため、同省のトラン・ヴァン・トゥアン副大臣率いる、新型コロナワクチンの臨床試験と開発に関する部会を設立したという。

 

6月、ベトナム保健省は、第3期臨床試験が開始されたナノコバックスについて、緊急使用を承認するにはその安全性と効果性の科学的証拠が十分ではないとしていた。

国内では、ナノコバックスに次いでニャチャンワクチン・医療製剤研究所が開発する新型コロナワクチン「コビバックス(Covivax)」の開発が進んでおり、第2臨床試験を開始する前の7月27日に中間報告書を発行していた。

 

また、技術移転により国内で生産される予定のワクチンは2種類あり、1つは地場コングロマリット「ビングループ(Vingroup)」と米バイオ製薬会社「アークトゥルス・セラピューティクス(Arcturus Therapeutics)」によるワクチン、もう1つはベトナムのAIC社とVabiotech社、シンガポールのシオノギ製薬によるものだという。

 

7月には、保健省傘下の第1ワクチン生薬製造会社「ババイオテック(Vabiotech)」が、ロシア製の新型コロナワクチン「スプートニクV(Sputnik V)」の供給を管轄する「ロシア直接投資基金」が、ベトナム国内でスプートニクVを初めて生産したことを発表。

これにより月に500万回分を生産する見込みで、年間で1億回分が生産できるという。

 

世界保健機関(WHO)は、保健省のワクチンについての調査、開発、臨床試験、国内生産や輸入したワクチンの評価の支援をするため、7月末までにベトナムを訪問する予定だという。

 

これまでにベトナムではファイザー、アストラゼネカ、スプートニクV、シノファーム、モデルナ、ジョンソン・エンド・ジョンソンの緊急使用が承認されている。

今年、ベトナムではワクチン1億5000万回分の確保を目指しており、人口9800万人のうち3分の2にワクチン接種を行うとしている。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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