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養子縁組した男児を中国へ人身売買、被告女性に12年の実刑

2022年05月10日(火)14時05分 公開
養子縁組した男児を中国へ人身売買、被告女性に12年の実刑

〈写真:VnExpress〉

 

ホーチミン市の裁判所は、中国へ養子にした赤子の人身売買を行ったベトナム人女性に12年の実刑判決を下した。

 

5日、北部ビンフック省在住のTran Thi Tinh被告(40)は、「16歳未満の人身売買」の罪で実刑判決を受けた。

 

同罪でNguyen Thi Hoi被告(40)とDuong Tai Mui被告(46)はそれぞれ10年と8年の禁固刑を言い渡された。

 

Tinh被告は、Hoi被告の手引きによりホーチミン市に隣接するドンナイ省の女性から生後21日の男児を養子に迎えていた。

 

この男児の母親は、生活苦のために生まれたばかりの息子を養子に出していた。

 

2021年1月13日、母親は男児の情報をFacebook上のグループへ投稿した。

 

そのグループのメンバーであるTinh被告は、Hoi被告に自分の代わりに養子縁組をするよう依頼し、後でHoi被告に金銭を支払うと約束した。

 

母親は2500万ドン(約14万1800円)で男児を譲ることに同意した。

 

両者の取り決め通り、男児は2021年1月14日にホーチミン市のタンソンニャット国際空港でHoi被告に引き渡されることになった。

 

Hoi被告はTinh被告に、同空港まで行き、男児をハノイ市に連れてくるために3300万ドン(約18万7200円)を支払うよう求め、Tinh被告は同意した。

 

Tinh被告はその後、中国のQuangと名乗る男に電話をかけ、「生後21日の男児を3300万ドン(約18万7200円)で売る」と取引を持ちかけ、Quangはその取引に応じた。

 

2021年1月13日朝、Hoi被告は母親から男児を受け取り、別の子供の書類を使用し男児をハノイ市へ運んだ。

 

同日、Tinh被告はハノイ市のノイバイ国際空港で男児を受け取り、同市近郊のビンフック省の自宅に連れ帰りQuangに知らせた。

 

Quangの指示により、Tinh被告は中国と国境を接するクアンニン省に男児を連れて行き、翌朝Mui被告に男児を引き渡した。

 

Mui被告はその後、国境付近の中国にいる身元不明の女性に男児を渡した。

 

母親は息子を養子に出してから2日後、Hoi被告との連絡がつかなくなったため、警察に通報した。

 

警察はその後Mui被告を拘束し、中国の女性と連絡を取り、男児の返還を要請した。

 

Mui被告は男児を取り戻し、当局に引き渡した。

 

Tinh被告は、「人身売買では利益を得ていない。今回の取引はQuangが中国で夫を仲介してくれるためのものだった」と自供している。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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