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新型コロナ増加で国内での人身売買が増加
<©️Blue Dragon Foundation>
人権団体によると、ベトナム国内での新型コロナウイルスの拡大から、経済的に困窮している人々の人身売買が増加しているという。
現在、防疫措置でベトナムの国境が閉鎖しているにも関わらず、人身売買業者は人身売買のため、新しいルートを見つけ国内だけでなく国境を超えて移動をしているという。
ハノイ市を拠点とするストリートチルドレンや人身取引被害者の支援組織「ブルードラゴン・チルドレンズ・ファンデーション(Blue Dragon Children's Foundation)」の代表を務めるマイケル・ブロウスキ氏は、ほとんどの被害者が少数民族の少女や女性だったと話した。
ブロウスキ氏によると、10代の少女数人が売春宿とされる国内のカラオケバーに人身売買されたケースもあったという。
また、国境が閉鎖されているにも関わらず、中国やミャンマーへの人身売買も発生しているという。
ブロウスキ氏によると、昨年ブルードラゴンは中国に人身売買された70人以上を救助したと述べた。
ベトナム現地メディアの報道によると、経済的に困難な状況にある妊婦は、密輸入のネットワークを通じて中国へ不法入国し、出産後に新生児を売るという。
ブロウスキ氏は、近年中国で監視制度が強化され、10〜30年前にベトナムから人身売買されたとみられる人々が見つかっていると話した。
さらに、現在ミャンマー国内で発生したクーデターにより、法執行機関が弱っていることから、同国は人身売買業者にとって好ましい状態になっているという。
パシフィック・リンクス・ファンデーション(Pacific Links Foundation)のTruong氏は、ベトナム人のヨーロッパへの人身売買も対処しているという。
ドイツの首都ベルリンは、人身売買や密輸入業者にとって重要な拠点となっている。
昨年3月、ドイツ警察は国内で、人身売買を行なっていたとされるベトナム人グループの取締りを行い、13人に逮捕状を発行して容疑者6人を拘留していた。
ベトナムからヨーロッパへは、まず東ヨーロッパの国へ入国し、そこからベルリンやドイツを超えてフランス、ベルギー、イギリスなどの国々へ移動するという。
密輸業者は、1回の密輸で5000ドル〜2万ドルを受け取るという。
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