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パンデミック後の小売市場が活発化、各社が急速な新規開店を進める
〈写真:Tuoi Tre〉
ベトナムの大手小売グループ「WinCommerce」は、同国での市場シェア拡大を加速させるため、2022年末までにさらに数百の店舗を開店する計画を進めている。
ホーチミン市に拠点を置く同社のグエン・バン・クイ副社長は先週18日、同社が2022年中に「WinMart+」700店舗以上とスーパーマーケットやハイパーマーケット20店舗以上を新たにオープンする計画を明らかにした。
同副社長によると、市場シェア拡大計画は順調であり、同社は複合施設店舗とフランチャイズ店の開発に集中する。また、フランチャイズモデルによって「WinMart+」ブランドが消費者の日常生活の中でより存在感を発揮することが期待されている。
同社はブランド再構築と構造改革が順調に進んでおり、既に今年初めから全国で300店以上のスーパーマーケットとWinMart/WinMart+をオープンしている。また、同社は現在の販売網の拡大に加え、便利で良質な食品を手頃な価格で提供することに特化した新ブランド「Beng's」の立ち上げも行っている。
同市に拠点を置き「Co.op Food」「Co.opSmile」「Cheers」を展開する「Saigon Co.op」も同様に、2022年末までに80~100店舗の新規出店を計画しており、特に経営効率に優れたCo.op Food店舗に重点を置いて計画を進めている。
また、日系企業のイオンベトナムは、「AEON MaxValu」というブランド名で中・小型スーパーの展開に力を入れており、2025年までに100店舗のオープンを予定している。
今年上半期、様々な小売グループがベトナム全土の都心住宅地に、1店舗あたり300〜500平方メートルのスーパーマーケットモデル店舗を開店した。
Vietnam Report JSCのレポートによると、オムニチャネル小売モデルは市場カバー率を高めるために多くの小売業者によって大規模に展開されており、多くの企業がショップ・イン・ショップやマルチブランドストアなど、他の小売モデルを構想しているか、立ち上げを行っている。
同時に、小売グループはスーパーマーケットを従来の銀行サービスやデジタル決済ゲートウェイなどを含む金融サービスも提供する複合施設に発展させることを目指している。
パンデミック後に経済が再開して以来、ベトナムの小売市場はこうした動きによって非常に活発になっている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。