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ハロンとニャチャン、中国人やロシア人の観光客不在で苦戦
<写真:VN Express>
中国人やロシア人観光客に大きく依存しているニャチャンとハロンのホテルやレストランのオーナーは、同2か国からの観光客不在の間、生き残りをかけている。
世界的に有名な湾の名を持つハロンのトゥアンチャウ観光地近くにある沈香の店は、パンデミック以前には中国人観光客で非常に賑わっていたが、現在は閉鎖されている。
他の店舗も同じような状態である。
ベトナムは3月中旬に国際観光を再開したが、中国がロックダウン措置や厳しい入国制限といった「ゼロ・コロナ政策」に固執しているため、中国人観光客はまだ海外に出られていない。
中国と国境を接する北部クアンニン省のハロン湾は、以前から中国人観光客に人気のある観光地であった。
中国人観光客がいなくなったことで地元のクルーズ業者は大きなダメージを受けている。
観光船サービスの運営業者によると、パンデミック前には顧客の70%が中国人であり、1日に4〜5便の運航があったが、現在は通常の日に国内観光客を乗せた船旅があるだけで残りの時間には遊休のままとなっている。
2019年にハロンが迎えた国際観光客290万人のうち6割が中国からの観光客だった。
ハロンから1000キロ以上南にあるニャチャンも中国人とロシア人双方の観光客不足の影響を大きく受けている。
3月からのロシア・ウクライナ戦争の激化で、各国は領空閉鎖や国際便の運航停止を余儀なくされている。そのため、現在ニャチャンにはロシア人観光客はほとんどいない。
ニャチャン市街地のレストランやホテルの中には営業を停止しているところもある。
地元報道機関の調査によると、流行前の繁華街の家賃は月数億ドル(1億ドン=約60万5520円)であった家賃が60%以上値下がりしているがテナントが見つからずにいる。また、多くのレストランやホテルで閑古鳥が鳴いている。
2019年、ニャチャンには中国やロシアを中心とした外国人観光客350万人以上が訪れており、カムラン国際空港は中国から毎日30便以上、ロシアからはチャーター便6便を迎えていた。
カインホア省観光事業の部門ディレクターによると、同省はインドが最も潜在的な観光市場であるとして注目しており、インドからの訪問者が一時的な解決策になることを期待している。
しかし、インド市場を効果的に開拓するためには多くの時間とより良い準備が必要である。
クアンニン省も同様にインドを視野に入れた観光市場多角化の方法を模索している。8月にはインド人観光客200人以上が同省のハロン湾やその他の観光名所を訪れている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。