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ベトナム北部と中部、電力不足で都市部から明かりが消える
<写真:VnExpress>
ハノイ市とハイフォン市、ダナン市では電力不足を原因とした節電策が実施され、街灯の大半が通常より遅く点灯か消灯されたままの状態となり、普段よりも薄暗い景観となっている。
ハノイ市中心街では1日から通常より30分遅く街灯が点灯し、全ての装飾照明や広告看板は消灯された状態である。
同市のレヴァンルオン(Le Van Luong)通りでは交差点以外の照明は消灯され、ファムヴァンドン(Pham Van Dong)通りやヴォーヴァンキエット(Vo Van Kiet)通りでは午後7時以降に3分の1が消灯、午後11時からは更に3分の1が消灯された。
ホアンキエム湖周辺では3〜4本の電柱のうち1本が消灯され、湖畔の花畑や歩道の照明はほぼ全て点灯されておらず、治安確保に必要な明かりだけが残されている。
また、同湖周辺のビルは防犯用の照明が点灯されるのみで、装飾用の照明は全て消された状態である。
ベトナムでは北部と中部を中心として熱波が続いたことによって電力需要が急増し、国家送電網に負担をかける恐れが出ている。
ハイフォン市もハノイ市と同様の状態で、通常時であればライトアップされているオペラハウス周辺も暗闇に包まれ、ハイフォン市人民委員会本部や央郵便局、市立博物館、ホアンヴァントゥー橋などの照明設備も点灯されていない。
ハロン湾のあるクアンニン省はローテーションで街灯を実施しており、省内全域でレストランやホテル、商業サービス施設、オフィスビル、アパートメントビルが屋外広告の照明容量を50%削減したという。
ダナン市では同市人民委員会が午後8時以降における全ての装飾・広告照明の消灯、全てのレストランやホテル、商業サービス施設、オフィスビル、アパート屋外広告照明の容量50%削減を要請している。
ベトナム北部では気温が40℃に達する猛暑が続いており、国営電力会社のベトナム電力(EVN)によると、猛暑は雨が少なく熱波が多くなるエルニーニョ現象が原因である。
北部における水力発電所の水位は通常より低い状態で、4月24日時点で大型ダム18箇所の満水率が20%未満であった。
EVNは4月に北部地域で5月〜7月に掛けて1600〜4900メガワットの電力不足が発生する可能性があることを予測していた。
また、EVNの石炭火力発電所は目標生産量が130万トンの不足に直面すると報告している。
ベトナムにおける2大石炭供給会社であるVinacomin社とDong Bac社は、石炭を必要量から11.5%低い4600万トンしか供給できないという。
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