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ベトナムで韓国語学習者が増加、きっかけは韓流や企業投資
<写真:VnExpress>
ベトナムは韓国語教育においてアジアをリードしており、60以上の学校が韓国語を教え、5万人の学習者が存在している。
トゥイ・ガンさん(25)は韓国への留学機会を得るため、10年以上かけて韓国語を学習しており、学び始めたきっかけは韓流アイドルであった。
ガンさんは小学5年生の時にK-POPのボーイズバンド「東方神起」に夢中になり、ガンさんの所持品はカバンから筆箱まで同グループ一色であったという。高校までは韓国語を独学で学び、高校入学後には両親に語学センターで学ぶことを懇願した。
チャン・タイ・ティ・トゥー・アインさん(22)は、母親の勧めによって大学で韓国語を専攻していた。アインさんの母親はベトナムに多くの韓国企業が存在することを見て、将来の仕事に困ることがないと考えて韓国語学習を勧めたという。
アインさんは現在、韓国企業に就職して1300万ドン(約7万6000円)の月収を得ている。
これらの2人はベトナム語を学ぶ5万人以上のベトナム人のうちの一部で、アナリストによると、今後数年で韓国語を学ぶベトナム人が更に増加する可能性が高い。
先月にベトナムを公式訪問した韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は「ベトナムはアジアで最も大規模かつ包括的な韓国語研修・プログラムを実施している」と述べていた。
1993年時点ではベトナムで韓国語の専攻が可能な大学はハノイ市とホーチミン市にある2校だけであったが、現在では60以上の大学・カレッジが韓国語専攻を設置し、学生数は約2万5000人に上っている。
韓国における留学生数でもベトナムがトップとなっており、2023年2月時点で200人が韓国へ留学しており、約40%が語学学習目的である。
Naverベトナムの渉外部長であるダン・ティエウ・ガン氏によると、韓国の映画と料理、ファッション、音楽を紹介した韓流のおかげで、1994年〜1996年に掛けて韓国語を学ぶ人が増加したという。
また、ベトナムではサムスンやLG、ヒュンダイ、ロッテグループといった大企業による強力な投資も行われており、大量のベトナム人が韓国企業に雇用されている。4月時点で韓国はベトナム最大の外国人投資家であり、登録資本総額は820億ドル(約11兆2840億円)であった。ODAでは第2位、対ベトナム貿易では第3位となっている。
韓国語専攻を卒業した学生の初任給は月900万~1500万ドン(約5万2000〜8万7000円)で、2~3年後には2000万ドン(約11万6000円)まで上昇することが多い。フリーランスの通訳者はスキルが高ければ3000~5000ドル(約41万3000〜68万8000円)の報酬を得ることも可能であり、ベトナム人の平均月給の約670万ドン(約3万9000円)を考慮すると非常に高額である。
言語国際大学が実施した2019年の調査によると、語学を専攻した卒業生の就職率は韓国語専攻が最も高く、98%であることが明らかになっている。
今後、ベトナム人韓国語学習者は競争の激化によって語学だけではなく、様々なスキルや専門分野に投資することを余儀なくされる。
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