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拡大するベトナムのEC市場、国内企業が劣勢
＜写真：tuoitre.vn＞
ベトナムの電子商取引（EC）市場は、急速な成長を遂げている一方で、競争が激化している。特に注目すべきは、ShopeeとTikTok Shopの台頭である。
2024年上半期における主要な5つのECプラットフォーム（Shopee、Lazada、TikTok Shop、Tiki、Sendo）の総売上は、前年同期比で54.91%増の143兆9000億ドン（約8420億9400万円）に達したが、2023年下半期と比較すると約7%減少した。
この成長の中でも、ShopeeとTikTok Shopが圧倒的な存在感を示している。TikTok Shopは前年同期比で150.5%、Shopeeは約66%の売上増加を記録し、他のプラットフォームを凌駕した。
一方、Lazada、Tiki、Sendoは、それぞれ約44%、48%、70%の売上減少を経験している。特にTikTok Shopは、ベトナム市場においてShopeeの地位を脅かす存在として急速に成長している。
一方で、国内資本を持つTikiとSendoは、競争力を失いつつある。Tikiは、2010年の設立以来、次第に市場シェア争いで他の競合に遅れをとっている。
特に、VNGが2016年にTikiに投資した3840億ドン（約22億5024万円）が、その後の損失で完全に消失したことが示すように、Tikiの財務状況は厳しい。
Sendoもまた、競争力を失いつつある。FPT Onlineが立ち上げたこのプラットフォームは、設立当初から期待されていたが、現在ではFPTの資本の多くが失われ、2023年の売上は約2900億ドン（約16億9940万円）であり、税後損失は数百億ドンに達している。
ベトナムのEC市場全体としては成長を続けており、2023年にはB2C分野の売上が約205億ドル（約3兆182億4000万円）に達した。
特にShopeeとTikTok Shopは市場シェアの91%を占め、両者の競争が市場を牽引している。
今後もベトナムのEC市場は拡大を続け、2024年には主要5つのプラットフォームが合計で310兆ドン（約1兆8166億円）以上の売上を達成すると予測される。
総じて、ベトナムのEC市場は今後も成長が見込まれるが、その成長は主に国外資本のプラットフォームに支えられており、国内企業は競争力を維持するためのさらなる努力が求められる。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。
