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中国産ブドウがベトナムに殺到、低価格で消費者を魅了
<写真:songvietnam.vn>
中国産のブドウがベトナム市場に大量に流入して価格が著しく低下しており、これには緑ブドウや種なし赤ブドウに加え、以前は日本やアメリカ、韓国から輸入されていた高級品種のブドウも含まれている。
5年前の中国からベトナムへのブドウ輸出は、主に緑ブドウと種なし赤ブドウに限られていたが、ここ2年間で市場は一層多様化した。
マスカットやクイーンレッド、ブラックルビーなどの中高級品種が中国国内で栽培され、ベトナムに輸出されている。
これらのブドウは品質が80〜90%程度に留まるが、価格は大幅に安い。ホーチミン市のある女性は、5kgのマスカットを23万ドン(約1336円)で購入した。
個別に購入した場合でも1kgあたり9万ドン(約523円)で購入可能であり、これは前年同時期と比較して30%の値下がりとなっている。
中国産のブドウは、伝統的な市場や店舗だけではなく、多くのスーパーマーケットでも広く販売されており、オンライン販売でも多様な品種が手頃な価格で提供されているという。
ホーチミン市トゥードゥック区の青果市場で果物の輸入を専門とするホン氏によると、現在はブドウの収穫期であることや、大量輸入による割引で価格が安くなっている。
市場には日本の高級品種を中国で栽培したブドウがあふれており、その価格は他国からの輸入品の4分の1程度に過ぎない。
トゥードゥック青果市場の報告によると、2024年前半7カ月間で中国産ブドウの輸入量は約117トンに達し、前年同期比で50%増加した。
ブドウの平均価格は1kgあたり4万6000~8万ドン(約267〜465円)で、2023年よりも安価である。
ベトナム国内ではニントゥアン省などでブドウが栽培されているが、国内需要を満たすには生産量が不足している。
2024年は特に、長引く暑さの影響で品質が低下し、収穫量も減少しているため、ベトナムは中国やアメリカなどからのブドウ輸入を増加させた。
税関のデータによれば、中国はベトナムにとって最大の果物供給国であり、7カ月間での輸入額は約5億ドル(約722億2000万円)に達し、前年同期比で29%増加した。
特にリンゴの輸入が多く、ブドウがそれに次いでいる。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。