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9月の製造業景況感PMI、台風ヤギの影響で6か月ぶりに低下
<写真:mekongasean.vn>
9月にベトナム製造業の購買担当者景気指数(PMI)は、台風ヤギの深刻な影響を受けて50ポイントを下回った。
S&Pグローバルが10月1日に発表した報告によると、8月の52.4ポイントから9月には47.3ポイントへと大幅に低下し、製造業の健康状態が顕著に悪化したことを示している。
この低下は2023年11月以来の最も大きな落ち込みである。
台風ヤギは9月にベトナム全土に大雨と洪水をもたらし、一時的な事業閉鎖やサプライチェーンの混乱を引き起こした。
これにより、生産量、新規受注、購買活動、原材料の在庫がすべて減少した。
8月まで5か月間続いていた生産の成長は台風の影響で中断され、特に9月の生産量の減少は2023年1月以来最大のものとなった。
また、新規受注も大幅に減少しており、その主因として台風による混乱が挙げられている。一方、輸出向けの新規受注は比較的良好で、総受注の減少ペースよりも緩やかであった。
サプライチェーンの混乱は特に仕入れ活動に影響を与え、企業は6か月ぶりに購買活動を縮小した。
洪水によって輸送が妨げられた結果、調達在庫は急速に減少し、減少率は2020年4月の新型コロナウイルスの影響以来2番目の大きさとなった。完成品の在庫も同様に減少している。
台風による事業停止とサプライチェーンの混乱は未処理業務の増加を招き、未処理業務の積み上げは過去2年半で最大の増加となった。
しかし、この混乱は一時的なものとなる見込みで、企業は今後の生産回復に楽観的な姿勢を維持しており、雇用も増加傾向にあるという。
調査によれば、企業の景況感は3か月ぶりに上昇し、需要の回復への期待感が高まっている。
さらに台風前の受注増加の影響で9月には雇用がわずかに増加し、過去4か月のうち3か月で増加した。
一方で、原材料費や輸送コストの上昇によって投入コストは増加したが、インフレ率は比較的控えめに推移している。
販売価格に関しても、一部の企業がコスト上昇に対処するため値上げを行った一方で、他の企業はコストの増加が緩やかであることを理由に値下げを実施した。
S&Pグローバルは「台風ヤギの影響は甚大で、事業の一時停止や供給網の遅延がベトナム製造業に深刻な打撃を与えた」とする一方で、需要環境は依然として好調であり、製造業の早期回復が期待可能との見解を示している。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。