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バックミラーを軽視するベトナム人、不要な衝突事故が多発
<写真:tuoitre.vn>
バックミラーはバイクや自動車にとって不可欠な部品であるが、ベトナムでは多くの人々が重要性を軽視している。
バックミラーは安全走行に必要な視界を確保するためのものであるが、しばしば単なる装飾品として取り扱われ、法的な対処を逃れるために取り付けられるケースが後を絶たない。
また、バックミラーが装備されていたとしても、後方や周囲を確認しないベトナム人が多く、不要な衝突事故が発生している。
17日にはホーチミン市内でバックミラーのないバイクが、混雑した道路を猛スピードで走行している様子が見られた。
バイクに乗っていた若者は後方確認を一切行わず、交差点に差し掛かるとウインカーを出した瞬間に右折した。
すぐ後ろを走っていた女性は、突然の進路変更に対応するために急ブレーキをかけざるを得ず、バイクが接触する寸前で避けざるを得なかった。
ベトナム国内ではこうした事例が少なくない。小型で視界の狭いバックミラーが取り付けられたバイクや、装着されているように見えて鏡がない車両も多く見受けられる。
これらのドライバーは、十分な視界を確保しないまま危険な走行を続けている。
一部の店舗では3万~6万ドン(約179〜359円)程度の安価な装飾用バックミラーが販売されているが、多くの場合は曲面鏡であり、視界が不明瞭になる不便なものである。
タンビン区在住のホアンさんは駐車時にバックミラーが邪魔になると感じ、路上の露店で8万ドン(約479円)の小型ミラーを購入した。
その後、進路変更時にバックミラーを確認しても後方がよく見えず、後続のバイクと軽い接触事故を何度も起こしたという。
ホアンさんは8月に交通警察から注意を受け、正規のミラーに交換してからは、安心して道路での走行が可能になったと話している。
ホーチミン市の交通警察幹部によると、バックミラーを正規の基準に適合しない形で使用し、規制を回避しようとする市民が非常に多い。
また、バックミラーを装備していても後方確認を怠り無謀な運転を行うことで、他者に危険を及ぼすケースも少なくないという。
ベトナムの道路交通法に基づき、車両にバックミラーが装着されていない場合や機能していない場合に、運転者は10万~20万ドン(約599〜1197円)の罰金が科せられる。
また、装飾用のバックミラーを使用し、後方確認が困難な場合には、違反とみなされ罰金の対象となる。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。