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歩道を走るバイクの列問題、自己中心的な危険運転
<写真:tuoitre-vn>
ベトナムの歩行者はバイクの列が歩道を走る光景に恐怖を感じているが、多くのバイク運転手は渋滞を避けるために仕方なく歩道を走ると弁明している。
ハノイ市内の歩道を歩いていたヴィーさん(19)は「どいて!通らせて!」という男性の叫び声に驚いて木の陰に飛び退いた。
赤信号は終わっていたが、車道は車で溢れかえっており、前方の車が動き出す前に多くのバイクが再び歩道に上がっていた。
そして、バイクが歩道上の障害物に遭遇すると、やむを得ず車道に戻り、他の車の間を縫って走り抜けていった。
これはヴィーさんが日常的に遭遇するいつもの光景である。
ヴィーさんは「歩道を歩いている際にはバイクを避けるために隅に寄らなければならない。常にバイクにぶつからないかという恐怖が付きまとう」と語る。
一方、自宅から大学までバイクで通学するトゥイさん(22)は「渋滞がひどく、仕方なく歩道を走ることになる。歩道を走らなければ、約300mの距離に25分もかかる」と話している。
ハノイ市では、特に渋滞の激しい交差点や道路で、バイクが歩道を走る光景が一般的である。
ハイバーチュン区在住のフォンさん(24)によると、多くの人は焦りを感じ、他の人は自分が歩道の障害物を簡単に乗り越えられることを誇示したいと思っているという。
そのため、ベトナム人は渋滞に遭遇すると、歩道に上がって走ることが多い。
元国家交通安全委員会副事務局長のクォン・キム・タオ博士によると、ハノイ市やホーチミン市などの都市における交通の圧力が非常に大きく、インフラが発展の速度に追いついていない。
一部のバイク利用者は渋滞を避けるために歩道を走るなど、様々な手段を取るようになっている。
これにはバイクに対する現在の管理体制が緩いことが一因としてあり、解決策としてバイクの違反、特に歩道走行に対する厳しい取り締まりが必要であるという。
一方、ハノイ国家大学のカイン・ティン副教授は、自己中心的な運転手が道路利用者に迷惑をかける例が多く、交通文化の意識や道徳心に関連していると指摘する。
ティン副教授は歩道を走る、車線を横切る、信号無視といった行為を例に挙げ「これらの運転手は、自分にとって都合が良ければ、社会に与える影響など気にしない。自分の目的を果たすために、他人を無視して行動する」と語った。
ティン副教授は交通文化を幼少期から教育に組み込み、これを意識と認識として定着させることが重要であると提案している。
改正された2019年の政令第100号第6条第3項によると、電動バイクを含むバイクや類似の車両が歩道に上がった場合には、40万〜60万ドン(約2520〜3780円)の罰金が科される。
ただし、家に入るために歩道に乗り上げる場合は例外となる。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。