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天気予報のライブストリーム配信、ライセンス未所持は違法
<写真:tuoitre.vn>
近年、ベトナムではSNS上で無許可の気象予報が広まり、法的な問題を引き起こしている。
特にTikTokやFacebookなどのプラットフォームで「オンライン気象予報士」がライブ配信を通じて、嵐や大雨に関する情報を発信し、多くの視聴者を集めている。
このようなライブ配信は、天候予報の知識に基づかない誤情報を広める恐れがある。
例として10月26日には、ある配信者が無料の天気予報サイト「Windy.com」を使い、台風チャーミーが翌日にクアンナム省とダナン市に上陸し、フエ市に大雨をもたらすと配信した。
このライブには400人以上の視聴者が参加し、コメントを通じて各地の天候情報を求めた。
多くの人々が、配信者がカーソルを動かして画面上の日付バーを操作する様子を見て、情報を真に受け、予防措置をとるに至った。
フエ市在住のトラン・T氏は、配信を見て「市内が大規模な洪水に見舞われる可能性が高い」と考え、家族の車を高台に避難させたと語る。
トゥアティエン=フエ省気象水文局のグエン・ヴァン・フン局長によると、こうした無許可の気象予報は法律に違反している。
気象水文法では、個人や団体が天候予報を発表するには、環境天然資源大臣や各省・都市の人民委員会委員長からの許可が必要とされている。
許可なく発信された情報は、特に災害時において誤解を招く恐れがあり、法的責任を問われることがある。
また、フン局長は正確な予報には、観測所やレーダー、衛星などからの膨大なデータを集め、世界や地域の主要な予報センターの情報を参照する必要があると説明した。
予報過程は情報収集から解析、予測作成、発信、精度評価まで、複数の厳格なステップを経る。
フン局長は違法な気象情報の拡散を防ぐため、SNS上での非公式な情報ではなく、公式機関による信頼の置ける情報を参照するように市民へ呼びかけている。
多くの配信者がWindyやAccuweatherといったツールを用いているが、これらはあくまで参考程度であり、データは変動が激しく、精度も不確かであるという。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。