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サンフーコック・エアウェイズ、価格とサービスの両面で差別化

<写真:thanhnien.vn>
サングループ傘下の新興航空会社であるサン・フーコック・エアウェイズは、11月の商業運航開始に先立ち、10月15日より航空券の販売を開始した。
運航開始当初は、ハノイ、ホーチミン、ダナン、フーコックといったベトナムの主要都市間を結ぶ国内路線に就航する予定である。
同社は、初期の販売戦略として競争力のある低価格運賃を提示している。
たとえば、ハノイ〜フーコック間の往復航空券は310万ドン(約1万7810円)からと、ベトナム航空の約610万ドン(約3万5040円)を大きく下回り、ベトジェットの運賃よりも安価な水準となっている。
他の路線でも、既存の大手航空会社と比較して20万〜30万ドン(約1150〜1720円)程度安い価格帯を設定している。
運賃の安さに加えて、サービス面においても他社との差別化を図っている点が特徴である。
エコノミークラスの乗客には、7kgの機内手荷物、23kgの受託手荷物、機内食が無償で提供される。
これにより、同社は格安航空会社との差異を明確にし、従来型フルサービスと格安型LCCの中間に位置する新たなサービス水準を志向している。
機材面では、すでにエアバスA321NX型機を3機導入済みであり、2026年中には8機体制への拡充を計画している。
これに伴い、総投資額は約2兆5000億ドン(約143億6000万円)に達する見込みである。
さらに、航空機運航証明(AOC)と航空訓練機関(ATO)の双方を同時に取得したのは、ベトナムの航空会社として初の事例である。
現在、ベトナム国内にはベトナム航空、ベトジェット、バンブー航空、ベトラベル航空、パシフィック航空、VASCOに加え、サン・フーコック・エアウェイズを含めて計7社の航空会社が存在する。
業界関係者は、同社の新規参入が市場全体の競争を促進し、既存各社によるサービスの改善やコスト構造の最適化につながる可能性があると指摘している。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。