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ホーチミン、観光ブームでホテル供給不足に
ホーチミン市内のホテル需要が急速に拡大しており、投資家らはホテル建設プロジェクトへの投資を呼びかけられているという。
一方で、現在、ホーチミンではホテル建設用地を見つけるのが困難な状況にあるという。
2018年の第一四半期の統計によるとほぼすべてのホテルが宿泊代金を引き上げても稼働率85%を超えており、売上が好調だ。
ホテルの中には1泊分の宿泊代を数ドル引き上げたとこもあるという。特にホーチミン市1区の5つ星ホテルでは繁忙期の宿泊代を1泊120ドル(約13,440円)から180ドル(約20,160円)に引き上げられた。
市場調査会社のSavills Vietnamによると、今年第一四半期でホーチミン市内の3〜5つ星ホテルの平均稼働率は74%となり、昨年の同時期と比較して6%上昇したという。宿泊代の平均は1泊83ドル(約9,296円)であり、宿泊代は昨年より4%値上がりした。
ここ3年で3〜5つ星のホテルの宿泊料が上昇したのは初めてだ。
専門家によると、ホーチミン市では観光客が増加する一方、ホテルの供給が追い付いていないのが現状だという。投資家にとってはホテル業界への投資が絶好のビジネスチャンスになっているともいえる。
旅行代理店であるサイゴンツアリストのCEOのTrang Hung氏は「ここ数年、ホーチミン市内のホテルの業績は非常に好調だ。今後もホテルの供給不足の時代が続く間は売上げは継続して増加するだろう」と述べた。
ホーチミン市観光局の統計では2017年には638万人の外国人観光客と2490万人の国内からの観光客がホーチミン市を訪れたという。2018年には750万人の外国人観光客と2900万人の国内観光客が訪れる見込みであり、さらに2020年には1000万〜1100万人の外国人観光客と3300万〜3500万人の国内観光客がホーチミン市を訪れることが予測されている。
ホーチミン市には20の5つ星ホテルがあり、部屋数の合計は6257部屋だ。さらに4つ星ホテルの合計は26棟、3500部屋であり、3つ星ホテルは80棟、5980部屋だという。
需要過多を受けて、ホテルの建設プロジェクトを進める投資家が増加している。投資家の中には高級ホテルの建設や、ショッピングセンターやコンドテルと関連させたホテルの建設を計画している投資家もいるという。
ホーチミン市観光局長のBui Ta Hoang氏によると3~5つ星ホテルが5000棟にまで増加する見込みだが、依然としてホテルの数は足りていないという。供給不足を解消するには更なるホテルの建設が建設が必要だという。
Vu氏は「ホテルの需要が急速に増加している。ホーチミン市は2020年以降5年〜7年以内でさらに1万5000棟の3〜5つ星のホテルを増やす必要がある」と述べた。
ベトナムを訪れる観光客のおよそ50%はホーチミン市を訪れており、現在ホーチミン市はベトナムの観光業界をけん引する都市だ。観光客数は2倍に膨れ上がっているものの、ホーチミン市ではホテルの供給数が需要に追いついていないようだ。
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