ベトナム、企業倒産率上昇か

2018年11月13日(火)00時00分 公開
ベトナム、企業倒産率上昇か

今年の現在までの企業倒産数は昨年同時期比2倍増の6万7000社に上った。

 

建設現場

<ハノイにあるオフィスビルの建設現場で労働者が鉄骨を組み立てる様子(写真提供:Reuters/Kham)>


ホーチミンビジネス協会のChu Tien Dung氏はVnExpressに対し、この数字は異常に高いがここ数年で発生した状況によって説明することが可能だと述べた。


2020年までに100万社を設立するという政府の目標は企業の質よりも量を重視した政策につながったため、大いに批判されるべきことだと同氏は続けた。


今回の政策により、ホーチミンやハノイのような大都市で、従業員1人で有限会社として登記されたトレーダーやスタートアップの風潮が見受けられた。


同氏は「有限会社設立の手続きが大幅に簡略化され、誰でも経営者になることができるようになった。もし数年以内もしくは数カ月以内に経営者が自身のビジネスが不適切だと判断したり、会社の名前が気に入らなかったりした場合、今のビジネスを辞めて新たなビジネスを始めることは困難ではない」と話す。


事業登録部門の統計によると、毎月閉鎖している企業は資本金が100億ドン(約5000万円)以下の割合が圧倒的に多いという。


企業が解散する主な理由は中小企業は経営資源が不足しており、資本を獲得することも困難だということである。


Chu Tien Dung氏は、投資に関する法の自由化は違法に利益を得ることに使用されていると話す。多くの企業は重大な損失のため破産を申告している。


世界銀行によると、現在、ベトナムのスタートアップ企業はたったの8ステップで17日間で設立することができる。一方で東南アジアや太平洋地域では会社設立し市場に参入するまでに平均26日間かかるという。

 

事業登録部門のTran Thi Hong Minh氏は「企業の解散や破産は経済の法則では自然なことだ。市場では弱い企業は排除されより良い企業に置き換えられる。ベトナムは科学技術の急速な発展により大規模な経済だと考えられており、企業へもその圧力がかかっている」と話している。


ベトナム商工会議所のPham Chi Lan氏は、事業者は企業環境があまり改善していないことを懸念していると述べている。

同氏は、全ての書類が1つのオフィスで提出され受理されるシングルドア行政手続きの場合でさえ、申請者は様々な手続きを行わなければならないと述べており、「我々は新たなツールや政策の作成について話し合っているが、古く厄介な手順がいまだに廃止されていない。このような問題からベトナム企業は将来について非常に心配している」と続けた。

 

出典:Vnexpress

 

 

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