ベトナム人高校生、全国試験の最低点数は英語

2020年08月28日(金)18時43分 公開
ベトナム人高校生、全国試験の最低点数は英語

<写真:VnExpress>

 

今月9〜10日に実施された、全国高校卒業試験の英語の平均点が、10点満点中4.58点と全9科目の中で最悪の点数だったという。

 

試験科目は、数学、国語、外国語、理科3科目(物理・化学・生物)、社会2科目(歴史・地理・現代社会)の合計9科目で構成され、90万人を超えるベトナム人高校生が受験したとされる。

外国語では、日本語、中国語、フランス語、ドイツ語、ロシア語といった選択肢があるうち、75万人が英語を受験したという。

 

27日に発表された結果で、受験者のうち63.1%の英語の成績が、平均点以下だったと明らかになった。

英語を受験した生徒の半数以上が、10点満点中3.4点以下で、543名は1点を下回る成績だった。全科目のうち、平均点が5点未満の科目は英語のみだったという。

他の科目の平均点はそれぞれ、歴史が5.19点、現代社会が8.14点、数学が6.68点、国語が6.62だった。

 

昨年の英語の平均点は、4.38点だった。

今年実施した英語試験の内容は昨年と異なり、選択問題50問のみで、スピーキング・リスニング・ライティングは含まれていなかったという。

ベトナムでは、小学校3年生から英語が必修科目とされ、公立の教育機関では文法練習や単語学習といった授業内容が多いとされる。

 

教育関係者によると、ここ数年間は子供達にとって、ケーブルテレビやインターネット、洋画が従来より身近な存在となった上、保護者の子供への教育資金の増加によって英語教育がかなり向上しているという。

ハノイやホーチミンなどの主要都市でも、小さい頃から子供を英会話スクールなどに通わせる保護者も多数見られる。

しかし、今回の全国試験の英語の成績には、こういった努力や社会の変化は反映されなかったといえる。

 

 



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