浴室で盗難した豚を解体、埼玉でベトナム人逮捕 家畜の窃盗相次ぐ

2020年11月01日(日)21時38分 公開
浴室で盗難した豚を解体、埼玉でベトナム人逮捕 家畜の窃盗相次ぐ

<写真:埼玉県警の警察車両>

 

1日、埼玉県警は自宅の浴槽で豚を解体したとして、入管難民法違反の容疑で埼玉県上里町のベトナム人を逮捕したと発表した。

逮捕されたのはチャン・スアン・コン容疑者(29)。

 

容疑者は7月〜8月にかけて、食肉処理場として許可を受けていない自宅アパートの浴室で豚1頭を解体した疑いがもたれている。

新型コロナウイルスの関係で職がないと容疑者が供述していることから、生活困窮から犯行に及んだと見られている。

 

解体現場とされているのはJR高崎線神保原駅から南西に2キロほど離れた場所にある2階建てのアパートだ。

毎日新聞の報道によると、容疑者は同居人と暮らしており、同居人は豚の解体についてわからないと話したという。

解体現場となった浴室は2畳ほどの広さだ。

 

現場周辺には外国人が多く生活しており、周辺住民からは容疑者宅から以前に煙が出ていたことがあったの証言も出ている。

 

チャン・スアン・コン容疑者は2018年7月に外国人実習生として日本に入国。

埼玉県警によると、容疑者は逮捕前の取り調べで、横浜で月収14万円程度で食品関係の仕事をしていたが、日本へ来るために70万円程度の借金をしたと供述していたという。

2019年7月で在留期限が切れていたが、その後、茨城県や千葉県を転々とし、2020年7月頃に今回の事件現場となった神保原町に住みついていた。

 

警察の調べによると、容疑者が所持していたスマートフォンには豚肉の購入を持ちかけるメッセージの履歴が残っていたという。

容疑者は自身の容疑を「間違いない」と認めている。

 

最近、埼玉県を含む北関東各地で家畜や果物が盗まれる事件が相次いでいる。

今回、事件が発生した埼玉県では豚約130頭やニワトリ約80羽、ナシ5000個以上が盗まれており、群馬県では豚700頭以上、ニワトリ約140羽、ナシ約5400個が盗まれていた。

 

相次ぐベトナム人による事件に対して、在日ベトナム人コミュニティからは、事件によりベトナム人に対する信頼が損なわれないか心配だとの声も上がっている。

 

 

 

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