ベトナム産ワクチン治験者、接種から3日後も健康状態は良好

2020年12月22日(火)13時12分 公開
ベトナム産ワクチン治験者、接種から3日後も健康状態は良好

<写真:VN Express>

今月17日から接種が開始されたナノゲン(Nanogen)社が開発するベトナムの国産ワクチンの臨床試験について、接種を受けた最初の3人の健康状態は接種3日後も良好であることが確認された。

17日の接種開始に先立ち、ベトナムでは10日に臨床試験のボランティアの募集が開始され、バクニン省出身の女子医学生などが登録していた。

 

最初の治験者となったのは2人の学生(20)と教師(40)。17日の朝、3人に対してワクチン接種が行われた。

20日、ベトナム保健省はワクチン接種から72時間後、3人に異常は見られず容態は安定していると報告した。

3人は自宅に戻り、医療スタッフにより健康観察が行われるという。

 

軍医学院は60人を対象に行われる第1期の治験登録者のうち、残り57人のワクチン接種を21日に行うとした。

ワクチンの臨床試験は第1期〜第3期まで行われる予定で、第1期は18歳〜50歳までの治験者がランダムに3グループに分けられ、25 mcg、50 mcg、75 mcgの3種類のワクチンまたは偽薬が投与される。

治験者は1回目のワクチン投与から28日間の間隔を開けて合計2回のワクチンを投与されることとなる。

 

臨床試験の第2期は来年2月中〜8月まで行われるとされており、12歳〜75歳の400〜600人が対象となる。

第3期については3万人が対象となり、2022年2月の完了が見込まれている。

 

ベトナムではナノゲン社の他、保健省傘下のワクチン生物製剤研究製造センター、第1ワクチン生薬製造会社(VABIOTECH)、ワクチン医学生物学研究所(IVAC)が新型コロナウイルスのワクチン開発を行っている。

保健省傘下のワクチン生物製剤研究製造センターとワクチン医学生物学研究所(IVAC)が開発するコロナワクチンに関しても、2021年初旬に臨床試験を始める見込み。

 

ベトナムは新型コロナウイルスのワクチンの輸出も視野に入れているという。
 

 

 

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