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外国人観光客と国内観光客は同様、制限を撤廃すべき:専門家
〈写真:VnExpress〉
ベトナムが制限を撤廃し、国際観光を全面的に再開する際、必要回数のワクチン接種を完了した外国人観光客は、国内観光客と変わらない扱いを受けるべきだと専門家は意見を述べた。
ハノイにある国民経済大学でホスピタリティと観光を教えるPham Truong Hoang氏は、「世界中の多くの国が外国人観光客に対して国境を完全に開放しており、ベトナムが他国と比較して国境の開放が遅ければ、同国の地位と観光競争力を失いかねない。国際観光客受け入れの再開は、国内観光と同じラインであるべきだ」と述べた。
ベトナムは国内観光の規制をすべて解除したため、先日のテト休暇は観光ブームとなった。この連休中、ベトナム国内のさまざまな観光地に、昨年の3倍となる推定600万人の国内観光客が訪れた。
同氏は、ベトナムは世界で最も高いワクチン接種率を誇っているため、国際観光の完全な再開は新型コロナウイルスの発生リスクを増加させないだろうと話している。
ベトナムでは1日約3万人の感染を記録しているが、人口9800万人のうちほとんどの国民が通常の生活に戻っている。
政府は、3月15日から新条件でインバウンドとアウトバウンドの観光を再開することに合意し、外国人観光客は以前の条件で義務付けられていたツアーパッケージの予約なしで自由にベトナムに旅行ができるようになった。
同氏は、新条件での外国人観光客誘致のために、政府は観光再開の詳細なロードマップを発表し、BBCやCNNなどのグローバルニュースチャンネルで国際社会に対して、ベトナムを安全な旅先として宣伝する必要があるとしている。また、観光促進プログラムを立ち上げるべきであると話している。
さらに、観光業界は、外国人観光客がベトナムに戻る際、再開後にインバウンド観光を閉鎖する必要がないよう、新型コロナウイルス感染に効率的に対処できるように準備する必要があると続けた。
同氏はまた、外国人観光客が旅行を計画するのに少なくとも数ヶ月を必要とするため、公式の観光再開後も外国人観光客の数は低いままであろうと述べている。
世界観光機関(UNWTO)によると、2021年の観光業界は2020年比で4%増と回復の兆しを見せている。しかし、昨年の観光客数は、パンデミック発生前年の2019年の27%にとどまっている。
Hoang氏はベトナムは今年500万人、2026年には2019年の数値に相当する1800万人の外国人観光客を迎えるという目標を掲げていると述べ、この目標に対して、適切な対策とアプローチがあれば達成可能であると続けた。
また、2年間に渡り国境が閉鎖し、国際観光が行われなかったことから、ほとんどの観光関係者は生計を立てるために他の仕事に切り替えており、業界が期待通りのパフォーマンスを発揮するためには、十分な人的資源を準備することが非常に重要であると述べた。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。