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ホーチミンでプラスチックごみが増加 新型コロナで
〈写真:Vietnam Plus〉
ホーチミン市の環境部門は、パンデミックの影響により増加したプラスチックごみの管理を強化するために、様々な解決策を講じている。
同市では、パンデミック第4波以降にオンラインショッピングの利用が増加し、プラスチックごみの蓄積につながっている。
また、環境に優しい包装資材の生産が中断されており、地域住民や事業所はビニール袋やペットボトルなどの使い捨て製品で代替せざるを得ない状況となっている。さらにこの数年は、プラスチック製品がその利便性と価格の安さから、商店や飲食店を席巻している。
ホーチミン市都市環境有限会社の担当者によると、日常的なゴミの量は過去に比べ減少しているものの、プラスチックごみは増加傾向にあるという。
同市の多くの自治体では、プラスチックごみの分別、収集、リサイクル、処理に関する市民の意識を高めるための活動を強化している。
タンフー区はその一例で、地域住民にゴミの分類方法を案内するちらしを配布し、ゴミ箱を配布している。
同市の天然資源環境局は、同市内の公的機関、学校、医療施設、家庭で、非分解性ビニール袋や使い捨てプラスチック食器類の利用を断り最小限に抑えるという目標を強調している。同市は、エコバッグを持ってきた顧客に割引を提供するなどの方法で、スーパーマーケット、商業センター、コンビニエンスストア、市場にもこの目標への参加を呼びかけているという。
ベトナムでは1日に約10万4000枚、1年で3800万枚のレジ袋が使い捨てされている。スーパーマーケット48店舗のうち46店舗がレジ袋を無料で提供しており、各店舗では1日平均約1454枚のレジ袋を消費していることが統計で示されている。
Le Van Thanh副首相が昨年承認したベトナムのプラスチック廃棄物の管理強化プロジェクトによると、国は2025年までにショッピングモールやスーパーマーケットで環境に優しいプラスチック袋や包装を100%使用することを目指している。
また、プラスチック製品の生産者や流通業者に対して、プラスチック廃棄物管理や環境に優しい製品の製造における先進技術の開発・適用を推進するとともに、使い捨てプラスチックや非分解性プラスチックに関する知識を学校のカリキュラムに取り入れ人々を指導していくという。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。