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国民総所得、バリア・ブンタウ省が最上位:ベトナム統計総局
〈写真:VnExpress〉
統計総局(GSO)の報告書によると、2020年の1人当たり国民総所得(GNI)はバリア・ブンタウ省が3万4580ドル(約425万円)で、ベトナムの全都市・省の中で最も高いことが明らかになった。
先週発表されたベトナム全63都市・省を健康・教育・所得の3つの基準でランク付けした人間開発指数報告書によると、1人当たりGNI上位は、バクニン省、ハノイ市、ハイフォン市、クアンニン省、タイグエン省、ビンフック省、バリア・ブンタウ省、ビンズオン省、ドンナイ省、ホーチミン市である。
この格付けで1位となったバリア・ブンタウ省の1人当たりGNIは、2位のクアンニン省の2万1500ドル(約264万円)の1.6倍である。
2016〜2020年の期間では、ハイフォン市とニントゥアン省のGNIが1.74倍と最も伸び、次いでタインホア省が1.66倍、クアンニン省が1.61倍、ラオカイ省が1.57倍となった。
全国では、ベトナムの1人当たりGNIは2016年の6211ドル(約76万2000円)から2020年には8132ドル(約100万円)となり、年間約7%の成長率に相当する。
経済専門家のVo Tri Thanh氏によると、1人当たりGNIが上位の都市・省はいずれも経済成長、特に商業、工業、サービス、観光の分野で複数の優位性を持っている。
例えば、バリア・ブンタウ省にはガス、石油、工業があり、ビンズオン省とバクニン省は同国最大の工業中心地で、大量のFDIを誘致している。クアンニン省には鉱物資源があり、サービス業も盛んである。
ただし、一人当たりGNIは必ずしも実際の所得を反映しているとは限らず、バリア・ブンタウ省は1人当たりGNIが最上位であるが、実際には市民の所得はそれほど高くはない。
Thanh氏は、「人間開発指数(HDI)は、健康・教育・所得の基準で考慮したものだ。所得が高い地域でも、教育や医療へのアクセスが悪ければ、低所得地域よりもHDIが低くなることもある。都市・省はHDIで上位に位置づけられるために、ビジネス環境の改善、政策の合理化、生活の質および公共サービスの向上により注意を払わなければいけない。」と指摘した。
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