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不動産業界、今年は過去最高益を見込む
〈写真:VnExpress〉
「Novaland」「Phat Dat」「Dat Xanh」などの不動産大手各社は、旺盛な需要と価格上昇を受けて、2022年は2桁の増益を見込んでいる。
上場大手不動産で2番目の規模を誇る「Novaland」社は、利益を2倍近い6兆5000億ドン(約325億円)、売上を140%増の35兆9700億ドン(約1780億円)と過去最高の数字に目標を置いている。
この数字は、ホーチミン市、ドンナイ省、ビントゥアン省、バリア・ブンタウ省の住宅などの引き渡し22プロジェクトでの収入を見込んだものである。
同じく10億ドル(約1225億円)規模の不動産会社である「Phat Dat」社は、売上高が3倍の10兆7000億ドン(約535億円)、利益が56%増の3兆6000億ドン(約18億円)と予想している。
同業他社の多くも、パンデミックからの景気回復とインフレのリスクにより需要が高まるため、今年の利益が急増すると予想している。ベトナム人にとって、不動産はインフレ時の安全な投資先である。
しかし、逆風の可能性を警告する声もある。
投資コンサルタント会社「Nam Phat」の代表によると、こうした目標の達成は可能であるが、価格上昇により需要が枯渇する可能性も高い。そのため、デベロッパーは利益を最適化するためにプロジェクトを迅速に売却する必要がある。
不動産デベロッパー「Viet An Hoa」の責任者は、第2四半期までは市場が活況を呈すると予想しているが、その後は急速に低迷する可能性があると警告している。
その事態が発生した場合、買い手を獲得し事業計画を達成している企業グループと売上が停滞する企業グループの2つに業界が分かれる。事業計画を達成できなかったグループは売上が30%前後落ち込むと予想される。
同業界で30年近い経験を持つ者は、現在の市場の傾向は早期売却での利益獲得である、今年は同業界に取って転換期、市場の試金石となるだろうとしている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。