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ホーチミン市の飲食店での騒音が復活、違反店には罰則強化も
〈写真:Tuoi Tre〉
ホーチミン市の多くの通りでは、パンデミック時の静けさが過ぎ去り、レストランやビアクラブからの騒音が復活・悪化しており問題となり始めている。
同市内では夜10時を過ぎても、高出力のスピーカーやポータブルスピーカーから流れる音楽が近隣に響き渡っている。
ファムバンドン(Pham Van Dong)の「ビール通り」に住む住人は、「自宅の近隣には、24時間営業の騒がしいレストランやビアクラブが密集していてとても悲惨だ」と語る。
同地区では毎晩、大音量の音楽が流れ来店客の声が響き渡る。
トゥードゥック市、ビンタイン区、ゴーバップ区のヒエップビン(Hiep Binh)通り、ファムバンドン通り、グエンキエム(Dong, Nguyen Kiem)通り、ファムバンチュウ(Pham Van Chieu)通りの一連の飲食店が発する騒音が復活し、周辺住民が困惑している。
地区当局は、ファムバンドン通りのレストランや屋台から流れる大音量に何度も対処しているが、全く効果がない。夜11時になっても、大通りの多くの飲食店では大音量の音楽が流れている。
グエンタイソン交差点からビンロイ橋までの4.5kmのファムバンドン通りの区間には、ゴーバップ区、11区、ビンタイン区にかけて25以上の様々な飲食店が営業している。
ゴーバップ区には最も多くの飲食店があり、DJが多くの巨大なスピーカーから耳をつんざくような音量で音楽を流している。
それらの飲食店では、多くの女性DJが客を引きつけるために絶えず音楽を流し、従業員が路上で客引きを行なっている。
一部のレストランやビアクラブの騒音は、携帯電話の騒音計アプリで計測すると95〜100デシベルになり、この数値は騒音に対する最高罰金(40デシベル以上)のレベルを超えている。
一方、ヒエップビンチャン(Hiep Binh Chanh)の一部の地域では、普段から隣人が夜遅くまで酒を飲み、携帯スピーカーでカラオケを行うため、多くの住民が不満を持っている。
ビンタイン区資源環境局の担当者によると、同区は騒音違反の苦情をホットライン1022で受け付けており、同区当局は22時以前の騒音違反を処理し、同区警察は22時以降の騒音に対処を行う。
同区当局は、ファムバンドン通りにあるレストランやビアクラブの活動を検査・確認し、騒音違反者に制裁を加えることを同区の関係各所に命じている。
同区は、騒音違反のレストランやビアクラブが所有するスピーカーを一時的に押収したいが、現行の法律では押収することができない。
そのため、同区は同市天然資源環境局にこの問題を同市と政府に報告し、関連する規則の追加、環境警察が監視員を配置し、レストランやビアクラブの運営を監督し、騒音違反に対処することを提案している。
同市弁護士会のVo Thi Man弁護士によると、特別区域における許容騒音レベルは、午前6時〜午後9時までは55デシベル以下、午後9時〜午前6時までは45デシベル以下である必要がある。
一方、その他地域については、午前6時〜午後9時までは70デシベル以下、午後9時〜午前6時までは55デシベル以下とされている。
同氏は、低レベルの騒音だとしても、何度も処罰を受けている業者に対して、より重い罰則を課すことが必要であると指摘する。
低レベルの騒音とはいえ、騒音が継続的に発生すれば、住民の生活の質に影響を与え、健康を害することになる。
今年、同市人民委員会は騒音違反の処理を強化するよう関係機関に命じた。
この命令により、治安や社会秩序に悪影響を及ぼすような緩慢な管理や不十分な監督によって騒音公害に対処できなかった場合、区や地区の指導者が全責任を負うことになる。
行政罰に関する規定によると、騒音が基準値を2~5デシベル超えた場合、違反者には100~500万ドン(約5800〜2万9000円)、基準値を5~10デシベル超えた場合は500~2000万ドン(約2万9000~11万6000円)の罰金を科すとされている。
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