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ベトナムで過去最大級の規模、個人情報3000万人分流出の可能性
〈写真:VnExpress〉
身元不明の人物が学校からハッキングしたと見られる3000万人分のデータを3500ドル(約48万2900円)で売り出し、ベトナムで最大級の個人情報流出事件となる可能性がある。
このデータは昨年7月にベトナムの主要な学校のウェブサイトから収集されたもので、meli0dasと名乗る正体不明のハッカーが8日にオンライン・フォーラムに投稿した。
同ハッカーは「3000万人はベトナムの人口のほぼ1/3であり、このデータベースは非常に有用だ」としてデータを売り出している。
meli0dasは同フォーラム上で、暗号通貨「Monero」を利用して3500ドル(約48万2900円)でデータの販売を行なっている。
同ハッカーによると、売りに出されているデータベースには各個人のフルネーム、電子メールアドレス、電話番号、誕生日、成績、出身校、住所が含まれており、これまで流出したことがないような「有用」なものである。
セキュリティ専門家がハッカーへの接触を試みたが、meli0dasは非常に慎重な人物であるという。
他の流出事件では、ハッカーがデータの販売を行うために柔軟にサンプルデータの提供を行うことが多いが、meli0dasはフォーラムで信頼できるアカウントか、先に十分な資金を保持していることを証明した顧客にしかサンプルの提供を行わない。
同ハッカーは、教育サイトから収集した「36万人のベトナム人学生」に関するデータの提供も行なっている。
国家サイバーセキュリティ・センターのセキュリティ専門家であるゴー・ミン・ヒエウ氏は、実際にmeli0dasによってハッキングが行われた可能性が高いとしながらも、3000万人分という規模については懐疑的な見方を示している。
3000万人分のデータが事実であれば、ベトナムで最大級の個人情報流出事件の1つになる。
先週にはChinaDanと名乗る別のハッカーが、同フォーラム上で中国人10億人分の個人情報として20万ドル(約2761万円)でデータの提供を行なっていた。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。