おすすめのプロモーション
ベトナム南部の土地価格、最大25%の下落
<写真:VnExpress>
ホーチミン市と近隣の省では負債を抱えた投資家が不動産の整理を続けているため、1月以降の土地価格が10〜25%下落している。
不動産コンサルタント会社のDKRAベトナムによると、ホーチミン市とその周辺では、今年に入ってから16件の取引しか成立していない。
ベトナムでは市場の流動性の低さが2022年半ばから問題になっており、同社は「短期的に市場が回復する兆しはない」と報告している。
不動産投資会社Wowhomeのター・チュン・キエン代表によると、地価下落の主な理由は、投資家が不動産から他の投資チャネルに移るために、少ない利益や損失の下で売却を進めているからである。
経済的に負担の大きい地主たちは不動産市場の苦境が長期化する可能性があると見ており、土地購入のために借金をした人の多くが投資金を取り戻したいと考えているという。
DKRAベトナムのヴォー・ホン・タン氏によると、ベトナムは金利の高止まりや多くの不動産プロジェクトが直面する法的な問題、資本フローの枯渇といった問題を抱えており、土地市場の流動性が短期的に上昇することはない。
ベトナムでは多くの投資家が金融レバレッジや不動産開発会社の優遇金利、2018年〜2022年にかけて借り入れたローンの猶予期間などを享受してきた。
不動産投資家やデベロッパーも金利上昇の中、大きな信用収縮に直面した状態にある。
地元の金融機関は8~9%の年間預金金利を提供しているが、多くの銀行では預金金利よりもローン金利の方が平均3〜4ポイント高く設定されている。
そのため、土地所有者はどの様な犠牲を払ってでも売却を進めたいと考えている者もいるという。
Wowhomeの統計によると、土地を売却して利益を得た投資家は30%、損益分岐点価格で売却した投資家は30%、損失を被った投資家は40%となっている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。