おすすめのプロモーション
ホアンキエム湖を清掃する日本人、10年続くベトナムへのお礼
<写真:VnExpress>
ハノイ市の象徴として知られるホアンキエム湖で、10年に渡って日本人グループが毎週日曜日朝にゴミ拾いをしており、その活動が地元メディアに取り上げられた。
先週の日曜日朝には二宮透さん(74)を中心とした約20人が湖畔のドンキンギアトゥック(Dong Kinh Nghia Thuc)広場に集まり、手袋をしてホアンキエム湖周辺のゴミ拾いを行った。
地元メディアによると、二宮さんは14年前にベトナムに渡越し、ハノイ市とホアンキエム湖に一目惚れした。
しかし、2000年代初頭に初めてホアンキエム湖を訪れた際に、周辺に散乱するゴミを見て「ゴミがなければもっと美しい湖になるのに」と残念に感じたという。
二宮さんは次第に「ベトナムに何かお礼をしたい」と考えるようになり、5人の日本人に「一緒にゴミ拾いをしないか」と声を掛けた。
初めてゴミ拾いをした日は暑さに疲れ切ってしまったが、作業後には全員が「楽しかった」と感じ、パンデミック時を除けば、雨の日も風の日も毎週のゴミ拾い活動が続いている。
メンバーの大半はハノイ市在住の日本人で、最盛期には60人の参加者がいた。
また、活動にはベトナム人も参加しており、国立水力気象予報センターのグエン・ティ・ミン・フオンさんは2012年8月からゴミ拾いに参加している古参メンバーである。
フオンさんは地元メディアに対し「外国人である彼らが街を綺麗にするために動いている。地元住民である私たちももっと頑張らなければ」と話している。
このゴミ拾い活動は誰でも参加することが可能で、日曜日朝8時にホアンキエム湖に行けばゴミ拾いの道具が配られる。
2ヶ月前から活動に参加している日本人男性は「ベトナムは急速に変化しているが、環境を綺麗にしようという国民の意識が変化スピードに追いついていないのが現状。ベトナムと日本は兄弟のような関係なので、少しでも貢献できればと思う」と話した。
二宮さんは環境を綺麗にすることは一日や二日で実現可能なことではなく、世代を超えて受け継ぐ必要があると考えており、最近はベトナム人ボランティア、特に若い人たちに大半の仕事を任せ始めているという。
二宮さんは「私がしたことがベトナムの若い世代に良い影響を与えることを心から願っています」と語る。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。