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ベトナムで麻薬密売の外国人3人、死刑判決へ
<写真:VnExpress>
22日にホーチミン市で3人の台湾人が約480kgの麻薬密売を行った罪で死刑判決を受けた。
同市の裁判所はホアン・イェンシェン被告(25)とクオ・イーハオ被告(33)、イエ・チェンチア被告(26)の3人に有罪判決を言い渡した。被告人3人は全員罪を認めている。
ホアン被告は死刑判決を受け入れたが、クオ被告とイエ被告は「密売した麻薬はまだベトナム人に使用されていない。生きて過ちを正すチャンスが欲しい」と嘆願した。
検察によると、ホアン被告は飲食店で台湾人のトゥアン・フー容疑者(30)に紹介され、麻薬密売グループの一員としてベトナムへ来るように勧誘された。
2020年11月にホアン被告はカンボジアに渡った後、陸路国境を通ってベトナムに入国した。2021年1月にトゥアン容疑者は30kgの麻薬を隠したエンジンをホーチミン市の倉庫に運ばせ、ホアン被告に麻薬をハノイ市に運搬するように指示したという。
トゥアン容疑者の指示でホアン容疑者は麻薬を100gの小包に分けた。その後、麻薬は仕入れた豚の胃袋の中に隠され、冷凍肉とともに国境北部のカオバン省に搬送された。トゥアン容疑者はホアン被告に5万台湾ドル(約23万円)を報酬として支払った。
その1ヵ月後にトゥアン容疑者はホアン被告のために90kgの麻薬を同じ倉庫に運び、ホアン被告は取引後に7億ドン(約425万円)を受け取っている。
2021年3月にトゥアン容疑者は180kgの麻薬をホーチミン市ニャーベ郡の倉庫に運び、クオ被告とホアン被告に麻薬をハノイ市まで運ばせた。ホアン被告は90kgの麻薬をカオバン省に搬送して残りは倉庫に保管した。
2021年5月にトゥアン容疑者は180kgの麻薬をニャーベ郡の倉庫に再度運ばせ、ホアン被告とクオ被告は30kgの麻薬を3つの箱に分け、イエ被告に届ける準備をしたという。
2021年5月19日にイエ被告はグラブ運転手のレ・フー・タイ氏を雇い、麻薬取引場所まで行った。イエ被告はホアン被告とクオ被告から麻薬を受け取った後、車内に麻薬を残し、友人と夕食を取るためにタイ氏に連れて来させた。
違法なものが届けられていると疑ったタイ氏が警察に通報し、警察はトランクに置かれた箱の中から大量の麻薬を発見した。捜索の結果、150kgの麻薬がニャーベ郡の倉庫に保管されていることが明らかになった。
その後、ホアン被告とクオ被告のアパートで数十kgの麻薬が押収され、ハノイ市の倉庫でも90kgの麻薬が押収された。2021年1月〜5月まで被告人らは合計479kg以上の麻薬を輸送していた。
現段階ではトゥアン容疑者は逮捕されていない。
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