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進むベトナム人の犬肉離れ、愛護心や健康意識の高まり
<写真:VnExpress>
ベトナムでは人々が犬肉を食べる習慣が減少傾向にあり、顕著な現れとして、顧客が減少した屠殺場や犬肉通りは停滞し、廃業せざるを得ない業者が増加している。
ハノイ市で40年以上にわたって犬肉販売に従事しているティエンさん(70)によると、2010年代以前は毎月平均1~2トンの犬肉を販売していたが、同市内にあった「犬肉通り」も衰退し、売上が80%低下してしまった。
現在は1日に6~7匹の犬を屠殺して市場に出荷する程度で、従来であれば売れ行きが良かった旧暦の月末やテト付近でも買い手がつかないことが多い。
地元メディアが6月末に行った調査によると、かつて同市で犬肉を売る通りとして有名であったハドン区Le Trong Tan通りやホアンマイ区Tam Trinh通り、タイホー区Nhat Tan通り、ドンダー区Dang Tien Dong通り、ホアイドゥック郡Duc Thuong街区を通る32号線などの通りには2〜3軒の犬肉料理店が営業しているのみである。
ハノイ畜産獣医局の統計では2018年だけで、同市における犬猫肉店の約30%が営業停止となり、1100軒から800軒まで減少した。
文化の専門家グエン・アン・ホン氏によると、ベトナム人の犬肉離れには動物保護や健康的な食品に対する意識の高まり、犬の家族化、犬肉食離れの連鎖といった理由がある。
世界的な動物福祉団体Four Pawsが2021年に発表した犬猫肉消費に関する報告書では、調査回答者の91%が犬猫肉の販売を禁止または抑制するための勧告を行うべきであると考えており、ベトナム人の88%が取引禁止を支持している。
ベトナム畜産協会の常務副会長によると、ベトナムでは犬猫肉を食べないというフォーラムや動物愛護クラブ、レスキューステーションの数が増加傾向にある。
同市在住の犬肉好きのダットさんは友人たちが犬肉食を止め、妻や子供たちも反対するため、犬肉食を止めたという。ダットさんの親族は「犬肉はタンパク質を多く含み、痛風になりやすい。犬は家族の友という考えから屠殺は野蛮極まりない」と話している。
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