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ベトナムの観光業界、米国市場の潜在的価値を十分に活用できず
<写真:VnExpress>
米国はベトナム観光において第3位の観光客供給国となっているが、多くの専門家は米国市場の潜在的価値がまだ十分に活用されていないことを指摘している。
ベトナム国家観光局のデータによると、今年1〜8月の期間中に同国を訪れた外国人観光客は780万人以上で、そのうち米国人観光客数は50万3000人であった。
この米国人観光客数は、韓国の220万人、中国の95万人に次ぐ数である。
2022年には中国の国境が閉鎖されていたため、米国が韓国に次いでベトナムへの観光客供給国第2位となった。
2010年~2019年の国家観光局のデータによれば、米国からベトナムへの観光客数は常に4位または5位を保持している。
Vietravelのフイン・ファン・フオン・ホアン副総経理は、ベトナムを訪れる米国人観光客の支出は、食事や宿泊、観光ツアーで特に高いと強調した。
統計総局のデータによれば、2019年にベトナムを訪れた米国人の平均消費額は1710ドル(約25万660円)で、フィリピン人、ベルギー人に次いで3位であった。
ラグジュアリークルーズを手がけるLux GroupのCEOであるファム・ハー氏によると、米国人観光客は年間で平均15~45日間を旅行に費やす。
米国人観光客の多くはベトナムを訪れた後、タイやラオス、カンボジアを回り、再びベトナムに戻るという。
ハー氏によれば、米国人観光客はLux Groupの総訪問者数の10%を占めるが、その支出は他国の訪問者に比べて2倍〜3倍、場合によっては10倍にも達する。
しかし、ベトナムはまだ米国という大きな潜在的市場を最大限に活用できていない。
2017年にベトナムが米国をEビザ発給対象国としてリストに加えたにも関わらず、2023年上半期に外国を訪れた米国人観光客3500万人のうち、ベトナムを訪れたのは50万人を超える程度であった。
観光業関係者らはベトナム政府に対し、米国からの観光客を増加させるための策として、ビザ手続きの緩和や、同国でのプロモーション活動の強化を求めている。
特にホアン副総経理やハー氏は、米国の主要都市に観光事務所を設け、同国での旅行展示会に積極的に参加することの重要性を強調した。
ベトナムはすでに日本や韓国、西ヨーロッパ諸国など25カ国からの観光客に対してビザを免除しており、多くの関係者は米国もビザ免除対象国に加えるべきであると主張している。
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