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主要観光地でホテル数万室が閑古鳥、早急な対策が必須
<写真:tuoitre.vn>
ベトナムの観光名所であるフーコックやニャチャン、フエ、ダナン、ホイアン、ハロン湾などで数万室のホテルが閑散とし、レストランやエンターテイメント施設は停滞した状態が続いている。
こうした状況を受け、15日にファム・ミン・チン首相が主催した観光発展に関する会議では、観光ビザの緩和や観光商品の開発、国際的なイベントの開催といった対策が要請された。
同首相は文化・スポーツ・観光省に対し、2021年〜2030年までの観光システムの計画案を早急に提出するよう要請した。同計画案には2045年までの展望も含まれている。
2023年10月末までに、ベトナムに入国した外国人観光客数は約1000万人に達したが、パンデミック前の同期比では69%に過ぎない。
ベトナム観光業協会のヴー・テ・ビン会長は「海外での観光宣伝や促進が非常に少なく、世界の重要な観光展示会にも参加しないか、あるいは消極的に参加しているため、ベトナムの観光のイメージが薄れている」として、観光の宣伝や促進の活動に問題があることを指摘した。
ソヴィコ・ホールディングスのグエン・ティ・フオン・タオ会長は、フーコック島やナトラン湾などの美しい観光地で閑古鳥が鳴いていることに対して「早急に行動して、観光地を賑やかにする必要がある」として焦りを語った。
サン・グループのグエン・タイ・ホアイ・アン副社長は政府に対して、観光宣伝や促進に予算を優先的に割り当てることに加え、観光消費の大きい国や長期滞在する国への一方的なビザ免除を拡大するように提案した。
提案されている対象国はオーストラリアやカナダ、アメリカ、EU諸国、中東の一部の国などである。
また、ベトラベル・ホールディングスのグエン・クオック・キー会長は、観光業界が2024年に1800万人〜2000万人の外国人観光客を目標にするべきであると主張した。現在の目標は1200万人〜1400万人である。
公安省のルオン・タム・クアン副大臣によると、2023年8月15日に出入国法が施行されてから11月14日までに、約560万人の外国人がベトナムに入国した。これは2022年と比べて1.8倍の増加である。
そのうち85%は観光目的で入国し、残りは投資や仕事、親族訪問、留学などの目的であった。一方的なビザ免除を利用した人は125万人以上で前年より1.6倍高くなっている。
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