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大手銀行が預金金利を大幅引き下げ、ベトコムバンクは1.9%
<写真:vietnamnet.vn>
25日にベトナムの大手銀行グループの1つであるベトコムバンク(Vietcombank)が、預金金利を史上最低となる年1.9%まで引き下げた。
同行の預金金利は1か月と2か月の預金は1.9%、3か月〜5か月は2.2%、6か月〜11か月は3.2%の利率となっている。
これは予想される2023年のインフレ率4.5%や、ベトナム国家銀行が定める上限利率4.75%を大きく下回る数値である。
12か月〜24か月の預金に関しては、現時点では預金利率4.8%が維持されている。
また、他の大手銀行であるアグリバンク(Agribank)とヴィエティンバンク(VietinBank)、BIDVも利率の調整を行った。
アグリバンクは1か月〜2か月の預金に対し2.2%、3か月〜5か月は2.5%、6か月〜9か月は3.6%、12か月〜18か月および24か月は5.5%の利率を適用している。
ヴィエティンバンクとBIDVの場合は、1か月〜5か月の預金に対して2.6%〜3%、6か月〜11か月は4%。24か月〜36か月は5.3%の利率が適用される。
地元メディアの統計によると、12月初頭から現在までに21の銀行が預金利率を引き下げており、MB、Eximbank、SCB、Techcombank、VPBank、KienlongBank、Agribank、Vietcombankは2回、BIDVとVPBankは3回、VIBは4回の利率の調整を行っている。
金融アナリストは「現在の低い預金利率にもかかわらず、経済の需要が弱いため、商業銀行は今後も利率をさらに下げる余地がある」と指摘する。
不動産を中心とした借り換え活動でのみ資金需要が緊張する一方、国内外市場での投資需要の減少が大半の分野における信用需要を減少させており、銀行の資金調達需要減少と更なる利率低下の余地を生じさせている。
また、米連邦準備制度理事会(FED)が利率の引き上げを停止し、来年には金融緩和の動きが予想されるため、為替に対する緊張感も減少した状態である。
これによってベトナム国家銀行が利率をさらに下げるための広い余地が生まれ、商業銀行が預金利率を引き下げるための余地もまだ残されているとの見解を示している。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。