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頭痛と不眠症を治したい、木の根を摂取した男性が死亡

2024年07月17日(水)07時00分 公開
頭痛と不眠症を治したい、木の根を摂取した男性が死亡

<写真:dantri.com.vn>

 

頭痛と不眠症を治すために乾燥させた木の根から煎じた薬を摂取した患者が、呼吸困難に陥って心停止と多臓器不全を起こして死亡した。

 

15日にハノイ市のバクマイ病院は、木の根を摂取したことによる死亡事例について情報を発表した。

 

発表によると、4日にハティン省出身の患者T.T.T.さん(46)が、重度の昏睡状態でバクマイ病院の中毒センターに搬送された。医師たちは懸命に救命処置を行ったが、患者は回復せずに死亡した。

 

Tさんは同日午前6時30分に乾燥させた木の根を煎じた薬を約500〜600ml摂取したという。

 

家族によれば、木の根は山で掘り出されたもので、地元の人々の間では頭痛や慢性的な不眠症に効くと伝えられている。

 

煎じた木の根を摂取してから約10分後、Tさんは口の歪みと疲労感を感じていたが、呼びかけには反応していた。

 

Tさんは地区医療センターに搬送された後に郡病院へと転送された。移動中約15分の間にTさんの意識は次第に低下し、呼びかけにも応答しなくなった。

 

気管挿管と輸液処置を行った後、Tさんはハティン省総合病院に移送され、心停止の状態で到着し、緊急処置後に15分で脈が回復した。

 

しかし、その後も心停止の状態が続き、同日中に中毒センターに移送されたが、Tさんは重度の昏睡状態、呼吸不全、心筋衰弱の状態であった。

 

中毒センターのグエン・チュン・グエン博士によると、Tさんはゲルセミウム・エレガンスの中毒であることが疑われた。

 

センターはTさんが煎じた木の根のサンプルを採取し、病院で検査を行い、サンプルを国家食品安全衛生研究所にも送った。

 

国家食品安全衛生研究所の検査結果によれば、患者の家族が提供した煎じた水と乾燥した根のスライスから、ゲルセミウム・エレガンスの毒素であるコウミンとゲルセミンが検出された。

 

Tさんの他にも同じ煎じた薬を他に3人が摂取しており、めまいや疲労感を感じたという。

 

グエン博士によれば、3人の症状が軽かったのは、煎じたばかりの水で毒素の浸出が少なかったためであり、また摂取量も少なかったためである。

 

しかし一晩置かれたことで毒素が水に拡散し、Tさんが摂取した時には重度の中毒症状を引き起こすのに十分な毒素が抽出されていた。

 

ゲルセミウム・エレガンスは非常に少量であっても、2〜3枚の葉を食べただけで迅速に致死量に達する。

 

グエン博士によれば、ゲルセミウム・エレガンスとキンカンの根は形状が似ており、非常に誤認しやすいという。

 

山中で木の根を掘り起こす際に、他の植物の根を誤って取ってしまうことは容易に起こり得る。中毒センターは以前にも、同じ根を誤飲した事例や、故意に摂取した自殺事例を扱ったことがある。

 

ゲルセミウム・エレガンスはマチン科に属するツル性植物であり、通常、北部の山岳地帯に自然に生育する有毒植物である。毒素は全体に含まれているが、特に根と花蜜に多く、蜂が花蜜を摂取しても毒に感染する可能性がある。

 

ゲルセミウム・エレガンスの主な毒素は筋肉麻痺や痙攣を引き起こす神経毒であり、心臓にも不整脈を引き起こすという。

 

グエン博士は「西洋薬であれ、伝統薬であれ、処方箋に従い、病院や資格を持つ東洋医学の専門家に診察を受ける必要がある。人々は、独自に山野の葉や根を使用することは避け、毒性のある植物と誤認する危険性があることを認識すべきである」と警告している。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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