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F&B業界に大規模な閉店の波、24年上半期の閉店は約3万店
<写真:plo.vn>
2024年上半期、ベトナムのF&B(食品・飲料)業界は大規模な閉店の波に見舞われ、約3万店舗が市場から撤退した。
この状況は「Vietnam F&B Summit 2024」でiPos.vn社が発表した報告書で明らかにされた。
報告によると、2024年7月時点で、国内の飲食店数は約30万4700店舗に減少し、2023年末から約4%減少した。
特にホーチミン市では店舗数が約6%減少し、最も大きな影響を受けた地域となった。
一方、ハノイ市では閉店数と新規開店数がほぼ同等であると報告されている。
iPos.vn社のヴー・タイン・フンCEOは、経済全体の低迷が業界に与える影響を指摘し、多くの店舗が開業後3ヶ月未満で閉店する傾向が増加していると述べた。
このような状況は、F&B業界全体における「大規模な淘汰」を象徴していると分析している。
しかし、F&B市場全体の売上は約404兆ドン(約2兆3674億4000万円)に達し、これは前年の年間売上の68%以上に相当する。
この成長は、インフレーションによる価格上昇と消費者の購買行動の変化に起因している。
消費者は外食時の支出を計画的に行うようになり、質の高い体験に対して高額を支払う意向が強まっているという。
業界の収益性に関しては、特にカフェ市場での支出が減少し、高価格帯の商品が苦戦している。
例えば、1杯10万ドン(約586円)以上の飲料を選ぶ消費者の割合は、6%から1.7%に急減した。
さらに、3万1000〜5万ドン(約182〜293円)の価格帯が激しい競争に直面しており、店舗の利益が圧迫された状態にある。
こうした厳しい環境下においても、ベトナムのF&B企業は、迅速な運営見直しやコスト削減、キャッシュフローの最適化を通じて柔軟に対応している。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。