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中価格帯のマンションがハノイで消滅、マイホームはただの夢
<写真:tinnhanhnhadat.vn>
ハノイ市の住宅市場では、5000万ドン(約28万9800円)/㎡以下の新築マンションがほぼ消滅し、労働者層の「マイホームの夢」がますます遠のいている。
中低所得者層がハノイ市で住宅を購入することは現実的に困難な状態である。
オフィスワーカーのアイン氏(35)は、ハノイ市西部で2LDKのマンションを探しているが、過去数か月で市場の価格が急騰し、希望する物件を見つけられずにいる。
アイン氏が最近相談したプロジェクトでは、最も安価な部屋でも6500万ドン(約37万6740円)/㎡以上という提示があり、支払い条件によってはさらに高額になる可能性がある。
ITエンジニアのクオック・ベト氏も予算内での住宅購入に苦労している。
ベト氏は60㎡のマンションを30億ドン(約1738万8000円)で購入する予定であったが、急騰によって追加で融資を受けるか、郊外の古いマンションを検討せざるを得ない状況にある。
ハノイ市のマンション市場は現在、価格が6000万ドン(約34万7760円)/㎡を超えることが当たり前であり、特に新規のプロジェクトでは7000万ドン(約40万5720円)/㎡に達するものも少なくない。
この価格上昇は供給不足や土地価格の上昇、建設コストの増加が主な原因とされている。
特にハノイ市の西部と東部では、5000万ドン(約28万9800円)/㎡以下のマンションはほぼ存在せず、価格が下がる兆候も見られない。
一方で、政府は社会住宅の開発や住宅購入支援策を講じているが、これが価格の安定化に寄与するかは不透明である。
専門家は今後数年間で市場が落ち着く可能性を指摘しているが、それでも住宅価格が現在の水準から大きく下がる見込みは薄いとしている。
このような状況下で、アイン氏やベト氏のような中所得層にとって、住宅購入は夢のまた夢となりつつある。
政府や不動産業界が長期的な視点で市場の調整を進めない限り、ハノイ市での「マイホームの夢」は一生夢のままで終わることが現実となる。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。