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ホーチミンの中古マンション、価格上昇が顕著に
<写真:vtv.vn>
ホーチミン市で築5~10年の中古マンションに対する関心が急増している。2024年上半期には、同市のマンションに対する検索件数が前年同期比で50%以上増加しており、特に中古マンションへの需要が高まっていることが明らかになった。
この背景には、新規供給の不足や新築物件の高価格が影響している。
例えば、ビンタイン区に居住するグエン氏は、2023年から中心部に近い中古マンションを探していたが、最近になって48億ドン(約2803万2000円)で約100㎡のマンションをようやく購入した。
グエン氏は「価格はやや高かったが、今の市場では中古マンションを見つけるのが難しい」と語った。
専門家によると、ホーチミン市では過去2年間で新規プロジェクトがわずか5件しか市場に投入されておらず、特に高級物件が中心である。
そのため、価格が抑えられた中古マンションへの需要が高まっている。また、中古マンションは法的な書類が整っている点でも安心感がある。
中古マンションの価格上昇は顕著で、築8~10年の物件では3~8%の値上がりが見られ、販売価格は引渡し時の2~3倍に達している。
例として12区で2013年に7億3000万ドン(約426万3200円)で購入された63㎡のマンションが、現在では21億ドンで売却された。
新築マンションが土地や建設コストの上昇により価格が高騰しており、それに伴って中古市場での価格上昇も続いている。
Cushman & Wakefieldの報告によれば、過去10年間でホーチミン市のマンション価格は最低でも300%の上昇を見せており、新規物件の価格も上昇傾向にある。
さらに、ホーチミン市建設局のデータによると、2015年から2023年にかけて、同市のマンション価格は年平均15~20%上昇している。
同期間、低価格帯のマンションは1㎡当たり2500万~3500万ドン(約14万6000円〜約20万4400円)から4000万~6000万ドン(約23万3600円〜約35万400円)に、中価格帯のマンションは3500万~5000万ドン(約14万6000円〜約29万2000円)から5000万~7000万ドン(約29万2000円〜約41万200円)となった。
また、高価格帯のマンションは5000万ドン(約29万2000円)から7000万~1億ドン(約41万200円〜約58万6000円)に上昇している。
今後も供給の不足が続く中で、マンション価格の上昇はさらに進み、ホーチミン市で手頃な価格の物件を見つけることはますます困難になることが予想される。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。