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ホーチミンの麻疹流行状況、新規感染者が緩やかに減少
<写真:thesaigontimes.vn>
ホーチミン市における麻疹ワクチン接種率が安全水準に達し、9月30日までに1歳から5歳への2回の接種率が95%に達した。
しかし、麻疹の新規感染者数の減少ペースは緩やかで、先週だけでも100件を超える新規感染が確認された。
ホーチミン市保健局はワクチン接種キャンペーンの成功により、麻疹の大規模な流行が抑制される可能性が高いと評価している。
今回の成果は各行政機関や民間の接種システムとの連携が大きく寄与したとされ、9月末時点で20万4423回の接種が行われた。
特に1歳から5歳には4万2049回、6歳から10歳には14万886回の接種が実施された。
しかし、実際の麻疹ワクチンのカバー率は目標の95%に達しておらず、一部の地域や1歳未満の子どもたちへの接種が不十分なままである。
このため、9月23日から29日までの週では新たに111件の麻疹感染が報告され、これは過去4週間の平均と比較して25.8%の増加となっている。
特に9カ月から12カ月の子どもにおける感染が減少していない。この年齢層は初回接種が義務付けられているにも関わらず、感染が続いている。
また、ホーチミン市疾病予防管理センター(HCDC)の調査によれば、人口移動が多い地域では約31%の子どもが適切に接種管理を受けておらず、居住地に基づいた接種が行われていないことが明らかになった。
この結果、現行の接種情報システムでは全ての子どもの接種状況を正確に把握することが不可能で、多くの子どもが接種対象から漏れている可能性がある。
こうした状況を受けた保健当局は、各地区に対して接種状況の把握と情報更新を強化し、全ての子どもが接種を受けられるようにすることを指示した。
さらに、住民に対する啓発活動を強化し、利便性を高めるための移動式接種所の設置を進めるように呼びかけている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。