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凶悪な武器密輸反社グループを摘発、芸能人の誘拐・強姦を計画
<写真:dantri.com.vn>
11月7日にベトナムの公安省刑事警察局は、国内外で活動する犯罪組織を摘発したことを発表した。
主犯の1人であるファム・ドゥック・ビンは、数々の犯罪歴を持つ反社会的勢力のボスであり、武器密売、誘拐、強姦未遂などの重大犯罪に関与していた。
ビンは1990年代初頭から武器の密売や犯罪活動を展開していた人物で、過去には軍隊時代を利用して武器を不正に入手し、その後はギャングを率いて賭博場や反社会的勢力による金貸し、恐喝などを行っていた。
過去には数度の逮捕と脱獄を繰り返し、最終的に2010年には誘拐容疑で30年の実刑判決を受けていた。
その後、刑務所を出所したビンは再び反社会的勢力活動に戻り、特に芸能人をターゲットにした誘拐計画を立てたことが判明した。
ビンは少数の子分たちとともに、モデルや歌手を誘拐し、武器で脅して性的暴行を加える内容の計画を進めていた。
その後、撮影された映像をアメリカにいる仲間を通じてポルノサイトで販売し、金銭を得るという狙いであった。
ビンとその仲間は計画を実行するために資金を集め、軍用武器を手に入れる手配を行っていた。
また、ビンは過去の人脈を利用して、グエン・トゥアン・アンを通じて、AK47やその他の銃器を密輸しようとしていた。
アンはベトナム国内外で武器を取引していた人物で、過去にも武器所持の罪で逮捕されたことがある。
刑事警察局はビンの動向を長期間にわたり監視しており、最終的に9月末にビンを含む複数の容疑者を逮捕した。
逮捕時のビンは冷静で反抗することはなく、他の犯人たちと共に拘束された。
捜査当局はベトナムとラオスで、AK47を3丁、その他の軍用拳銃8丁、1400発以上の弾薬、防弾チョッキ5着、麻薬0.46gなどを押収した。
捜査はビンが率いる犯罪グループが国際的な武器密売ネットワークと繋がっていたことを示しており、ベトナムとラオスを拠点に武器を取り扱い、国内外の反社会的勢力と関わりが深かったことが明らかとなった。
警察はこの事件を「国際的な犯罪組織との戦いの典型的な事例」と位置づけており、今後も警戒を強化していく方針である。
ビンとその仲間たちによる犯罪活動は、ベトナム社会にとって大きな衝撃を与えた。特に、名高い芸能人をターゲットにした誘拐計画が報じられたことにより、社会の安全保障に対する懸念が高まっている。
また、軍用武器が犯罪組織に流れ込む危険性についても、国内外の治安当局の対応が求められている。
警察は今回の捜査を通じて犯罪者の組織化された活動を事前に摘発したとして、組織犯罪の根絶に向けてさらなる努力を継続する意向を示した。
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