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6トン超の金塊密輸事件、空港職員も関与の疑い
<写真:cafebiz.vn>
ベトナムで6.1トンにも及ぶ金塊の密輸事件が発生し、空港の保安要員や税関、国境警備隊、さらには航空会社の客室乗務員などが関与した疑いが浮上している。
金塊は24人のグループによってカンボジア国境を超えて密輸されていた。
最高検察院は4月1日、密輸に関与したとされるグエン・ティ・ミン・フン被告(43)とグエン・ティ・キム・フオン被告(39)を含む24人を起訴した。
被告グループはベトナムでの金価格がカンボジアよりも高いことを利用し、2022年初頭から2つのルートを使って計6150kgの金を密輸していた。
密輸ルートの1つはフン被告が率いるもので、同被告は国内の顧客需要を調べた後に、カンボジアから金を購入して密輸を手配した。
フン被告のグループは「国境近辺の住民が生活目的で往来する場合には通常の監視が行われない」という政策を悪用し、フオン被告の兄であるグエン・ティ・ゴック・ザウ被告(44)に金を運ばせていた。
フン被告のグループは2022年8月3日から9月28日の間に4830kgの金を密輸しており、その価値は6兆6440億ドン(約405億4415万円)に上る。
この密輸によって、グループ内の17人が合計で176億ドン(約1億740万円)の利益を得た。
一方、第2の密輸ルートはフオン被告が指揮を執っていた。同被告は国境付近に住み、知り合いのカンボジア人金売りから、純金を1kgあたり5万4000ドル(約818万円)で購入していた。
購入した金はベトナムに密輸され、300ドル(約4万5443円)の利益を上乗せして販売された。
フオン被告グループは2022年7月16日から9月28日までに1320kgの金を密輸しており、その価値は1兆8170億ドン(約110億8801万円)に上る。
この密輸事件では、ハノイ市とホーチミン市に店舗を持つ金屋のオーナーであるダン・ティ・タイン・ハン被告もグループの一員であることが特定された。
ハン被告は密輸された金の売買によって利益を得ていた。現在は国外へ逃亡しており、警察が追跡中である。
また、金塊をホーチミン市からハノイ市へ運ぶ際に、客室乗務員や空港の保安要員などが関与していた疑いも指摘されている。
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