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ベトナムゴルフ協会、体育科目へのゴルフ導入を提案
<写真:tuoitre.vn>
ベトナムゴルフ協会は若年層へのゴルフ普及を目的に、小中学校の体育科目にゴルフを導入する提案を発表した。
11月27日にサイゴン解放新聞社とカインホア省文化・スポーツ局が共催した「ベトナムゴルフ産業の持続可能な発展」をテーマとしたシンポジウムで、この取り組みの詳細が議論された。
シンポジウムでベトナムゴルフ協会のバク・クオン・カン副事務総長は、国内でゴルフが依然として一般的ではない現状を指摘した。
特に青少年や児童にとっては、ゴルフが「高級スポーツ」であり、手の届かない存在と見なされているという。
カン氏は高額な費用やインフラの未整備、さらにはゴルフが「富裕層向け」のスポーツであるという偏見が原因で、子どもたちのゴルフ参加が限定的であると分析した。
そのうえで、ゴルフ教育を学校体育に組み込むことで、集中力や忍耐力といった習慣を早期に身につけ、他分野にも応用可能なスキルを育む効果が期待可能であると語った。
さらに、アメリカ、韓国、タイ、日本といったゴルフ先進国の例を挙げ、これらの国ではゴルフが学校教育や若者のコミュニティで一般化していると指摘した。
早期の育成プログラムを通じて多くのゴルフ選手を輩出し、国際的な競技力の向上や国家の地位向上に寄与していると述べた。
カインホア省文化・スポーツ局のグエン・トゥアン・タイン副局長は、ゴルフ観光の経済効果に注目し、ゴルフツーリストの消費額が他の旅行形態と比較して高いことを強調した。
また、ゴルフ場は観光投資を呼び込み、雇用創出や地域競争力の向上、さらには季節依存型の観光業の課題を解決する潜在力を持つと指摘した。
サイゴン解放新聞のグエン・ゴック・アイン副編集長によると、2030年を見据えたベトナムの観光開発計画において、ゴルフ観光は重要な専門分野として位置づけられている。
しかし、国内のゴルフ場の数が依然として少なく、ゴルフ観光商品は十分に発展していない。
さらに、旅行業界とゴルフ場間の連携不足や、MICE観光やキャラバン観光との結びつきの弱さ、プロフェッショナルな大会や連携プラットフォームの欠如が課題であり、今後は体系的なプロモーション活動やゴルフ観光商品開発が求められる。
ゴルフ教育の導入や観光産業との連携を通じて、ベトナムは「アジアのゴルフ天国」としての地位を確立する潜在力を秘めているが、それを実現するにはインフラ整備、政策支援、地域連携の強化が不可欠である。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。