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ベトナム市場での和牛、鹿児島県が輸出拡大を推進
<写真:tuoitre-vn>
鹿児島県は急速に需要が高まるベトナム市場をターゲットに、黒毛和牛の輸出を強化している。
鹿児島県は日本国内で約35万頭の和牛を飼育する主要な産地の1つであり、ホーチミン市を戦略的な販売拠点として位置づけている。
鹿児島県の和牛輸出促進担当者は、11月末にホーチミン市で開催された市場促進イベントにおいて、ベトナムが今年度の重点輸出市場に選ばれたことを発表した。
これに先立ち、台湾やアメリカ市場への輸出成功が確認されている。
担当者は「ベトナムは高級食材への関心が高い市場であり、和牛の普及には大きな潜在力がある」と述べた。
統計によれば、10年前には年間2トンであったベトナムへの和牛輸入量が、2024年には39トンに達している。
ただし、この規模は他の地域に比べると依然として小さい。
鹿児島県産の黒毛和牛は、2022年の「和牛オリンピック」において、9部門中6部門でトップの評価を獲得し、その品質の高さが世界的に認められた。
現在、鹿児島県の和牛を扱う認定販売店は世界に99店舗あり、ベトナムではホーチミン市に2店舗が展開されている。
ベトナム国内では和牛の価格が1kgあたり200万~500万ドン(約1万1953〜2万9883円)で販売されており、高級レストランやホテルを中心に需要が高い。
さらに、和牛は贈答品としても人気を集め、健康や豊かさの象徴として認識されている。
近年では、フォーやサラダ、刺身などのベトナム料理にも取り入れられ、和牛の利用範囲が広がっているという。
鹿児島県は和牛の輸出拡大に加え、地元の特産品である焼酎「小鹿」や日本産のブリ、タイなどの水産物の販売促進イベントも計画している。
これにより、ベトナム市場での存在感をさらに高める方針である。
鹿児島県の取り組みは、和牛の普及を通じて日本とベトナムの食文化交流を深める新たなステージを築く可能性を示している。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。