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辰年生まれの縁起担ぎ、テト前に帝王切開希望が増加

2025年01月24日(本日)07時00分 公開
辰年生まれの縁起担ぎ、テト前に帝王切開希望が増加

<写真:lifestyle.znews.vn>

 

テト(旧正月)を前に、ベトナムでは「子どもの運命」を重視する家庭が帝王切開による早産を希望する事例が増加している。

 

背景には、2024年が「成功」や「権力」を象徴する辰年である一方、2025年の巳年が「不吉」とされる伝統的な価値観がある。

 

中央産科病院のチャン・チー・タン医師は、36週目の妊婦が「巳年を避けるために今年中に出産したい」と帝王切開を求めた例を挙げている。

 

この妊婦は「巳年の子どもは親との相性が悪い」と信じ、胎児がまだ発達途中であるにもかかわらず手術を依頼した。

 

同様の要望は他の病院でも見られ、ホーチミン市医科大学病院のグエン・フー・チュン医師も、37週目の胎児に対する帝王切開を求める家族に対応したことを明らかにした。

 

医師たちはこうした要望に対し、早産の危険性を丁寧に説明し、自然分娩を待つように説得している。

 

医学的には胎児が39週以上で出生することが理想とされ、それ以前の出産にはさまざまなリスクが伴う。

 

タン医師によれば、37週であっても肺の発達や免疫機能が未熟な場合があり、感染症や長期的な健康問題の原因となる可能性がある。

 

また、早産児は呼吸困難や慢性疾患を発症するリスクが高く、発達障害や運動機能の遅れが生じる場合もある。

 

さらに、早産児を育てる家庭には経済的・精神的負担が増大するという問題も発生する。

 

チュン医師は「早産児は成人後、糖尿病や高血圧、腎疾患といった病気のリスクが高まる」と警告し、出産計画は医学的エビデンスに基づいて行うべきであると訴えている。

 

ベトナムでは旧暦の干支や生年月日が人生の運命を左右するという信仰が根強い。

 

このため、巳年を避けるために早産を希望する家庭が増加しているが、医療関係者は「迷信や伝統に基づいて子どもの健康を危険にさらすべきではない」と警告する。

 

タン医師は「子どもを持つこと自体が大きな挑戦であり、さらに健康的に成長するには適切なタイミングでの出産が不可欠である」と述べ、家族には慎重な判断を求めている。

 

迷信に囚われず、医学的知識に基づいた安全な出産が重要である。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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