迷信を信じる夫、妊婦の妻を命の危険に

2024年07月04日(木)07時00分 公開
迷信を信じる夫、妊婦の妻を命の危険に

<写真:blogtamsu.vn>

 

ナムディン省在住の妊娠39週の女性が破水して出産の兆候を見せていたが、夫が「良い日」を待って出産させようとしたため、命の危険にさらされた。

 

中央産科病院外来診療科のファン・チー・タイン医師によると、妊婦のグエン・ティ・ビンさん(30)は、出産の兆候が出てから3日後に高熱と悪寒を訴えて入院した。

 

ビンさんは初日に腹痛とピンク色のオリモノがあり、2日目には陣痛と破水が起こった。

 

しかし、夫は病院に行く代わりに「良い日」に出産することで幸運と家族の繁栄をもたらすと信じ、ビンさんを自宅で待機させた。

 

タイン医師によると、入院時のビンさんは感染症を患い、心拍数が上昇し、子宮に痛みを感じ、危険な状態であった。

 

医師たちは緊急手術を行い、手術は成功したが、赤子は呼吸障害と新生児感染症を患い、小児科で治療を受けることになった。

 

母親は感染症と極度の痛みのために衰弱し、集中治療を受けている。

 

夫は「初めての子供なので、将来成功することを願って占い師に出産の日を見てもらった。愚かな行動で妻と子供の命を危険にさらし、後悔している」と語った。

 

タイン医師によると、現在でもベトナムの一部の人々は「良い日」を待って出産を遅らせることがあり、農村部でその傾向が多く見られる。

 

そうした人々は不運な日を避けることで、子供が健康で成功するとの信念を持っているという。

 

しかし、タイン医師は「同じ日に何百人もの子供が生まれても、全ての子供が同じ運命を持つわけではない」と説明している。

 

出産の日や時間を選ぶことは無意味であり、母親と胎児の健康に悪影響を与える。

 

地元メディアには「こんな夫は離婚すべき。将来、家を出る時も良い日を待つことになりかねない」「家族の繁栄どころか、疲弊しかもたらしていない」といったコメントが寄せられた。

 

 

[© poste-vn.com 2012-2024 All Rights Reserved.]
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


行きたいお店を見つける
Loading...
Loading...
Loading...
ホーム ニュース 生活情報 お店探し 掲示板