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ディープフェイク技術の悪用、偽画像による脅迫事件多発

2025年03月03日(昨日)07時00分 公開
ディープフェイク技術の悪用、偽画像による脅迫事件多発

<写真:cand.com.vn>

 

ベトナム各地でAI技術を用いた画像合成を悪用し、被害者の顔をわいせつな画像や動画に貼り付けて脅迫するとともに金銭を要求する事件が多発している。

 

犯人はまず、SNSを通じて被害者に接近して親密な関係を築いた後、わいせつなチャットやビデオ通話に誘導する。

 

この際、画面録画やスクリーンショットを密かに取得し、AI技術ディープフェイクを用いて被害者の顔を合成したわいせつな動画や画像を作成する。

 

これを使って「家族や友人にばらまく」と脅迫し、金銭を要求する手口である。

 

ハティン省タックハ郡では女子高校生が被害に遭い、金銭を要求されたケースが報告された。

 

家族が異変に気づいて警察に通報し、ホーチミン市の警察と連携して犯人を逮捕した。調査の結果、この事件は海外に拠点を置く詐欺グループによるものであることが判明している。

 

同様の手口による被害は全国に広がっており、特に公務員や社会的地位のある人々が標的にされている。

 

犯人はSNSで若い女性を装い、友達申請やメッセージのやり取りを通じて信頼関係を築き、プライベートな画像や動画を送らせる。

 

その後、それらを利用して脅迫を行い、金銭を要求する。

 

クアンビン省ドンホイ市の男性はSNS上で知り合った人物に誘導されチャットセックスに応じたところ、その映像をもとに脅迫された。

 

4回にわたり計1000万ドン(約5万8620円)を支払ったが、それでも脅迫は止まらなかった。

 

特に問題視されているのは被害者がチャットセックスに応じなくても、ディープフェイク技術を使って顔を合成し、あたかも被害者がわいせつ行為をしているかのような偽動画を作成する手口である。

 

このため、全く身に覚えのない人々も脅迫の対象となっている。

 

ハティン省警察は被害を防ぐため、SNS上で見知らぬ人物からの友達申請やメッセージには注意し、チャットセックスに応じないように呼びかけている。

 

また、被害に遭った場合にはSNSの個人情報保護設定を強化し、関係者に事情を説明した上で、犯人のアカウントをブロックするといった対策を講じる必要がある。

 

ディープフェイクを利用した脅迫は被害者に精神的苦痛を与えるだけではなく、社会的信用を失墜させる悪質な手口である。

 

特に個人情報の保護意識が低い若年層を中心に被害が広がっており、被害総額が数億ドンに達するケースも報告されている。

 

警察当局はAI技術を悪用した新手のサイバー犯罪に対して捜査体制を強化するとともに、被害の未然防止に向けた啓発活動を進めている。

 

今後も警戒を続け、技術の進展に伴う新たな犯罪手口に対抗していく方針である。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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