おすすめのプロモーション
ダナンが隣省と統合の噂、境界地域の不動産価格が急騰

<写真:laodong.vn>
ベトナム中部のクアンナム省とダナン市の境界地域で土地価格が急騰しており、特にダナン市近郊では1区画あたり数億ドン(1億ドン=約58万5700円)単位で値上がりし、不動産市場が過熱している。
その背景には「クアンナム省がダナン市に統合される」との未確認情報が流布されていることがある。
3月4日、ダナン市グーハインソン区のFPT都市開発エリアでは、不動産仲介業者が集まり、投資家向けの説明会を開いていた。
ダナン市タインケー区に住む投資家の男性が現地を訪れた際、若い仲介業者2人が接触し、土地の購入を勧めた。
仲介業者は「近隣の土地はすでに投資家が買い占めており、販売可能な区画は限られている」と説明した。
特に都市開発エリアの外れにある区画について「現在の価格は32億ドン(約1874万2400円)で、エリア全体で最も安価である」と強調したという。
さらに、より中心部に位置する96㎡の区画は36億ドン(約2108万5200円)で販売されていた。
仲介業者によると、旧正月(テト)以降、特にこの1カ月間でダナン市とクアンナム省の境界地域の土地価格が急騰している。
1区画あたり2億~5億ドン(約117万1400~292万8500円)値上がりし、ダナン市側の土地に人気が集まっているという。
しかし、発端となった統合に関する公式発表はなく、情報の出どころは不明である。
クアンナム省ディエンバン町のディエンナム・ディエンゴック地区では、法的問題の影響で多くの土地開発プロジェクトが停滞していた。
2020年以降、未完成の案件が相次いでいたが、ここ数週間で市場が急に活気を取り戻している。
不動産関連のオンライン掲示板では大口購入を希望する投稿が相次ぎ、投資家の関心が急速に高まっている。
ダナン市内の娯楽施設「ココベイ・ダナン」周辺でも、土地視察に訪れる投資家の姿が明らかに増加した。
しかし、現地には建設途中の建物が並び、未入居のプロジェクトも多いため、期待とのギャップを感じた投資家が撤退するケースも見られる。
ディエンバン町の行政当局は「クアンナム省とダナン市の統合に関する公式発表はなく、現在流布されている情報には根拠がない」と強調している。
そして、価格操作を目的とした噂の拡散を防ぐため、監視と取り締まりを強化する方針を示した。
また、ベトナム公安当局は統合に関する誤情報を拡散した事例に対し、処罰を実施している。
2月27日にはメコンデルタ地方ティエンザン省の男性が「全国63省・市を31省・市に統合する」との誤情報をSNSに投稿したとして取り調べを受けた。
3月1日にはホアビン省の女性が同様の内容を投稿し、公安に呼び出されている。
不動産市場における誤情報の拡散は投資家の混乱を招くだけではなく、価格の不透明性を高め、市場の健全な発展を阻害する恐れがある。
今後、当局はデマの監視と不動産取引の透明性確保に向けた対策を強化する方針である。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。