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ダナンで薬物混入騒動、事実無根のデマと判明
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<写真:laodong.vn>
ベトナム中部のダナン市で、深夜に女性が薬物を混入されたとの情報がSNS上で拡散し、大きな関心を集めた。しかし、当局の調査により、この情報は事実無根であることが明らかとなった。
17日朝、Facebook上に「警告:昨夜、ダナン市ヴォーヴァンキエット通りで薬物が盛られるという恐ろしい事件が発生した」との投稿が掲載され、数万件のシェアやコメントが寄せられた。
投稿者は「キエウ・リン」というアカウント名を使用し、自らが事件から逃れた経緯を詳しく説明した。さらに、病院で治療を受けているとされる写真も添えられていた。
この投稿は瞬く間に拡散し、複数の大規模なFacebookページでも共有されたことで、地域社会に不安を引き起こした。
ダナン市警察は同日、投稿の内容を精査し、「キエウ・リン」という投稿者の身元を特定した。投稿者はクアンナム省ズイスエン郡に住む21歳のH.K.L氏であることが判明し、事情聴取が行われた。
その結果、投稿の内容は事実と異なり、実際には薬物の混入やそれに伴う事件は発生していなかったことが確認された。
H.K.L氏は誤った情報を発信したことを認め、投稿を削除したうえで訂正情報を掲載した。
また、投稿に登場する男性についても調査が行われた。その結果、男性はダナン市内の飲食店で働く19歳のL.T.K氏であることが判明した。
L.T.K氏によると、16日22時頃、勤務先を出た後に配車アプリ「Grab」を利用してロン橋へ向かい、その後徒歩でヴォーヴァンキエット通りを歩いていたという。
その際、黒いSHバイクに乗る女性に声をかけ、店まで送ってもらおうとしたが、ヘルメットを持っていなかったため断られた。
その後、L.T.K氏は女性に配車アプリでタクシーを依頼してもらおうとしたが、女性はそのまま立ち去った。
薬物を盛るといった事実はなく、警察の聴取を受けるまで、自身が事件に関与したとされていることも知らなかったという。
ダナン市警察は引き続き調査を進めており、虚偽情報の拡散が社会に与える影響を慎重に検証している。
近年、インターネット上での誤情報が市民の不安を煽る事例が増加しており、当局はSNS利用者に対し、未確認情報の拡散を避けるように注意を呼びかけている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。